韓国代表を襲う負の連鎖 「最悪のピッチ」がイラン戦苦戦の一因と地元メディア批判

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W杯出場危機に直面する韓国 イラン戦は「無気力だった」との指摘も

 ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループAで2位の韓国は、同1位のイランと0-0で引き分けて、W杯出場は最終戦に持ち越された。

 最終戦の結果次第では3位でプレーオフ、もしくは4位転落でW杯出場を逃す可能性もあり、9大会連続出場に黄信号がともっている状況に韓国メディアは様々な分析をしている。

 韓国総合ニュースサイトの「OSEN」は、冒頭から「イラン戦でのプレーは、失望に近いというのが冷静な評価だ」と指摘。記事では「後半にイランの選手がレッドカードで退場して、数的優位になったにもかかわらず、枠内シュートもゼロ。シン・テヨン監督の選手起用法にも問題があった。効果的な戦術変化を与えられなかった。FW陣も早期に招集した国内選手を起用せず、国外組を使ったことは疑問だ」と、優位に試合運びができなかったことを嘆いていた。

 総合ニュースサイトの「デイリーアン」は、「イラン戦ではハイライトを見つけるのも難しいほど無気力だった」と、韓国が決定的なシーンを作り出すことができなかった試合内容を酷評している。

 しかし、成績不振からウリ・シュティーリケ前監督が解任され、新たにシン・テヨン監督が就任した後の初戦で、すぐに結果を出す難しさはあったに違いない。さらに、選手たちが高いパフォーマンスを発揮できなかったのは、スタジアムの芝の状態が悪かったと指摘するメディアも多い。

「選手が走るたびに芝がめくれた」

 韓国紙「スポーツ朝鮮」は、「ソウルワールドカップスタジアムのピッチは国内で最も管理がしっかりできている競技場。だが、今回の試合は選手たちが走るたびに、芝がめくれあがり、でこぼこになり始めた。そのため選手たちはパスやドリブルなど、普段通りのプレーを見せられなかった」と伝えている。

 また、スポーツ総合サイト「スポータルコリア」も「結果と関係なく、みんなが驚いた最悪のピッチ」との見出しをつけ、「ピッチコンディションの悪さが選手たちを疲れさせた」と指摘している。

 同サイトはソン・フンミンも「ピッチの状態が悪く、うまくドリブルできる状況ではなかった」と語っていたと伝え、試合後にシン・テヨン監督も「イランも同じ条件だったが、デコボコのピッチ状態のなかで、思ったような試合運びができなかった」と語っていたという。

 ただ、敗因を探すよりも、次の最終戦に目を向けることが大事だ。

 毎回、韓国もW杯出場を決める試合で、“ヒーロー”が登場してきた。かつて2006年はパク・チュヨン、2010年はパク・チソン、2014年はイ・グノなどがゴールを決めて、その年の英雄として注目されたが、果たして今年は最終戦で9大会連続W杯出場を決める選手は現れるだろうか――。

【了】

金 明碰●文 text by Myung-wook Kim

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images