強豪国を相手にしたとき、指揮官はどのような采配を振るうのか――。キャプテンは「個人的に」と前置きしつつ、「面白いことをするんじゃないかなという期待感を持っている」と続けた。

 31日のオーストラリア戦で2-0の完封勝利を収め、6大会連続でのW杯出場を決めた日本代表は翌1日、さいたま市内でトレーニングを行った。練習の冒頭には約12分間の円陣が組まれ、バヒド・ハリルホジッチ監督から労いの言葉とともに、今後に向けて熱い言葉が送られたことをMF長谷部誠(フランクフルト)が明かした。

「『皆のことを誇りに思う。そして、W杯本大会に向けて、第3章に入っていく。これからドイツやイタリア、フランスなど世界のトップチームと戦うわけであり、そういうチームに勝つには全ての面でもっと向上させないといけない』ということを言われた」

 W杯本大会では強豪国との対戦が待ち構えている。だが、相手が格上になればなるほど、ハリルホジッチ監督の采配はより冴えるのではないかと、キャプテンは密かに期待しているようだ。アジア予選では「アジア仕様というか、もっとチャレンジしたいこともあったんじゃないかと思うときもあった」ようだが、「それをこの1年でもっともっと大胆なチャレンジをするんじゃないかなと勝手に想像しています」と頬を緩め、指揮官がチームの新たな可能性を引き出してくれるのではないかと想像する。

「個人的に、ハリルホジッチ監督は強い相手とやるときの方が戦術的に面白いことをするんじゃないかなという期待感を持っている」

 オーストラリア戦後の会見で「もしかしたら残るかもしれないし、残らないかもしれない」「個人的にプライベートで大きな問題がある。その問題があることで、私はこの試合の前に帰ろうかと思っていた」と話すなど、今後の去就が不透明となっていた指揮官。しかし、翌日の練習前の円陣で発せられた言葉を聞いた長谷部は、続投は「間違いない」と感じていたようだ。「今日、『第3章に入っていく』と話していましたからね(笑)」――。その言葉どおり、夕方に開かれた会見でハリルホジッチ監督は続投を明言。現体制のまま、世界の強豪国に挑むこととなった。

(取材・文 折戸岳彦)


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