バングラデシュのウキヤで、ミャンマーとの国境を越えた後、母親を抱くロヒンギャの男性(2017年8月30日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ミャンマー北西部ラカイン(Rakhine)州で、イスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)と治安当局の衝突が続いている問題で、同国軍当局は1日、死者が400人近くに増えたと発表した。犠牲者のほとんどはロヒンギャとされる。また国連(UN)によると、隣国バングラデシュへの避難を強いられたロヒンギャは3万8000人に達した。

 バングラデシュ国境にはさらに2万人のロヒンギャが押し寄せているものの、入国を阻まれており、両国を隔てるナフ(Naf)川では粗末な船で対岸に渡ろうとした多くの人々が水死する事態も起きている。

 ラカイン州では、治安当局や武装集団による虐殺や集落への放火が起きているとの情報を受けて緊張がさらに高まっており、武力衝突が収拾不能な状態に陥るとの懸念が生まれている。

 ミャンマーのミン・アウン・フライン(Min Aung Hlaing)国軍総司令官は1日、最新の死者数を発表。急速に激化する武力衝突の詳細を明らかにした。

 フライン氏はフェイスブック(Facebook)に投稿した声明で「8月30日までに、多数のテロリストが治安当局に対し計52回にわたる波状攻撃を行った。一連の攻撃で、テロリスト370人の遺体が発見され、9人が生存した状態で拘束された」と発表。8日間の武力衝突で治安要員15人、民間人14人が死亡したと付け加えた。

 一方で人権団体は、ラカイン州の辺境地にある村々では治安当局や仏教徒民族によるロヒンギャ虐殺が起きていると主張。実際の死者数はさらに多いとの見解を示している。
【翻訳編集】AFPBB News