身長が非公表のムココだが、すでに170センチ台の後半はあるだろうか。12歳ながらドルトムントのU-17チームでゴールを量産中。(C)Getty Images

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 いまドイツで、特大の注目を集めているスーパーキッドがいる。
 
 ドイツ・サッカー連盟(DFB)は9月1日、オーストリアとの親善試合を戦うU-16ドイツ代表のメンバーを発表。そこになんと、12歳のストライカーが初招集されたのだ。『ESPN』が大々的に伝えている。
 
 少年の名は、ユスファ・ムココ。2004年11月にカメルーンで生を受け、ほどなくして家族でドイツへ移住した。11歳の時にザンクト・パウリのU-15チームで活躍しているところをボルシア・ドルトムントのスカウトに見初められ、昨年5月に移籍。すぐさまU-17チームに引き上げられ、最近はU-19チームの練習にも参加しているという。
 
 写真を見ても分かる通り、とても12歳とは思えない体躯と筋肉を誇り、図抜けたスピードとテクニックでゴールを陥れる。アフリカ出身となると年齢詐称の嫌疑がかかるが、父親はこれを強く否定。「根も葉もない話だ。役所にはちゃんと出生届を出しているし、なによりユスファを産んだ妻は現在28歳。どういうことか分かるだろ」と一蹴した。
 
 DFBの担当者は「彼のような才能ある選手は年齢に関係なく、最適なカテゴリーでプレーすべきだ」とコメント。今季のU-17リーグで4試合に出場したムココは、早くも10得点と驚異的なペースで量産中だ。ドルトムントの育成スタッフであるマルクス・ヒルテはこう語る。
 
「選手個々の能力というものをよく見極めて、接しなければいけない。どんな資質を持っているかをね。それはフィジカルやセンスなどフットボーラーとしての側面だけでなく、パーソナリティーを含めての話だよ。そのどちらにおいても、ユスファは素晴らしい」
 
 期待がかかるのが、10月6日に開幕するU-17ワールドカップへのエントリーだ。さすがにテスト期間が短いため難しそうだが、もし実現すれば、U-17日本代表の久保建英や平川怜らと対戦する可能性もある。ちなみにムココは久保より3つ年下で、日本で言えば「中1」だ。
 
 いずれにせよ、今後もなにかと話題を集めそうな超逸材、ユスファ・ムココ。覚えておきたい名前だ。