抜群の運動量で広範囲をカバーしたアーバインだが、攻守ともに効果的な働きはできず。悔しさを噛み締めた。(C)SOCCER DIGEST

写真拡大

 すでに母国に帰国し、来る火曜日のタイ戦に備えているサッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)。埼玉スタジアムでの日本戦は完敗に終わり、一夜にして崖っぷちに追い込まれた。はたして最終決戦ではどんな戦いを見せるのだろうか。
 
 ハリルジャパンとの一戦で、マッシモ・ルオンゴとともにオーストラリア代表のボランチを担ったのがジャクソン・アーバインだ。貴公子のような風貌とは裏腹に、ハードチャージが売りのダイナモで、次代のキャプテン候補筆頭。あらためて日豪決戦を振り返った。
 
「まずはなにより、彼ら(日本)がチョイスした戦法に戸惑った部分がある。全体的に深めの守備ラインで、ボールを奪うとすぐさまサイドに預けて速攻を仕掛けてきた。もっとハイプレッシャーの攻防を予測していただけに、僕たちは少し面を食らったかもしれない。完全に日本にハメられたんだ」
 
 オーストラリアは言わば、ボールを持たされたのだという。しかし横パスを繋げるばかりで、ポゼッションは高まるものの、縦に打ち込めるスペースがほぼ見当たらない。クサビを入れては日本の網にかかり、危険なカウンターの温床となった。アーバインは「その繰り返しになり、徐々にペースを掴まれた。パスで剥がそうと考えていたプランが崩れたんだ。選手はピッチ上で答を見つけるべきだったが、僕たちは袋小路に迷い込んだ」と述懐する。
 
「先制されてからは、さらに展開が難しくなった。ミッドフィルダーはボールを前に運び、局面を前に進めるのが仕事だ。それを上手くやらせてもらえなかった。ボールを素早く回せなくて……。イライラを募らせ、冷静さを失ってしまったんだ」
 
 そして、決定的な2点目を奪われる。井手口陽介の豪快ミドルは、アーバインの緩慢なチェックを潜り抜けた直後に放たれた。24歳のボランチは「甘かったと言われればそれまでだ。結果がすべてだからね」と語り、タイ戦へと意気込みを口にした。
 
「ひとつでも多くのゴールを奪わなければならない。サウジアラビアが日本に負けるのを期待するのではなく、自分たちの力でワールドカップへの扉をこじ開けるためには、大量得点を挙げるしかないんだ。戦い方? 変える必要なんてない。僕たちとアンジェ(ポステコグルー監督)が磨いてきたスタイルに間違いはないんだからね。ただ、日本戦で忘れていたアグレッシブさは呼び起こさなければいけない」
 
 現在グループB・3位のオーストラリアはタイに勝利したうえで、サウジアラビア対日本戦の結果を待つことになる。サウジとは同勝点(16)で並び、得失点は2ポイントの差だ。

【PHOTO】日本×オーストラリアの美女サポーターたち♥