Inc.:数々の研究により、第二言語を学ぶことで、問題解決能力や集中力が高まり、年齢による脳の衰えが抑えられることがわかっています。もちろん、仕事や私生活において、より多くの人々と話せるようになり、より多くの国々で旅行が楽しめるというメリットは言うまでもないでしょう。

別の言語を学ぶことの利点は明らかでも、実際に新しい言語を習得するには、多大な労力が必要となります。

第二言語の習得に何年もかけて取り組んでいる人に聞いてみてください。よほど良い耳をもっているか、サバイバルレベルの必要性がなければ、10年以上学習しても、流暢に話せないことも珍しくありません。

そうならないためにできることは? 学習スピードを上げる方法がたくさん提唱されていますが、私が目にしたなかで最も素晴らしく、最も網羅的なアドバイスは、ベテラン旅行者で、ベストセラー本『The Subtle Art of Not Giving a F*ck: A Counterintuitive Approach to Living a Good Life』の著者でもある、Mark Manson氏によるものです。同氏は言語の学習をスピードアップするメソッドを22個も提示していますが、以下に、そのうちのほんの一部を紹介します。

1. 学習の強度は、学習の長さより重要

これは、1日4時間の学習を1週間やる集中コースのほうが、週に1時間の学習を20週間続けるよりも、効果が高いことを意味します。「人生の中で、たとえ1〜2週間でもいいから、100%で取り組んだほうが、数カ月、数年、だらだらと勉強するよりも効果が高い」とManson氏は語っています。

2. 最頻出の100単語から始める

これはもはや常識ですが、もう一度確認しておきましょう。「すべての語彙が同等ではない。あるものは、ほかのものよりも高い投資効果がある」とManson氏は言います。あまり知られていない動物や台所用品の単語を覚えることに時間を費やしてもそれほど意味はありません。

「最頻出の100単語を覚え、その単語を使って文をつくる練習を繰り返し行うこと。基本的な文をつくるのに必要な文法を学びながら、最頻出単語が完全に身につくまで続ける」とManson氏はアドバイスしています。

3. 頭の中で練習する

語学スキルの訓練には、指導者も、会話のパートナーも必要ありません。「新しい言語で思考する訓練をする。私たちは、頭の中で独り言を言うが、たいていそれは母国語によってなされる。文をつくる練習を続けながら、新しい言語を使って頭の中で会話をする練習をするように」とManson氏は説明しています。「こうしたイメージトレーニングをすることで、実際に会話をするときに、はるかに楽に話せるようになる」とのことです。

私のギリシャ語の先生は、現在トルコ語を学習中で、このテクニックに絶大な信頼をおいています。ランニングをするときに、先生は目に入るものをトルコ語で描写する訓練をしているそうです。これなら、ランニング中も退屈しないし、新しい言語を習得するスピードも速くなります。

4. おかしなことを言う自分を受け入れる

私は、これこそが、言語の習得において最も重要なアドバイスだと考えています。ですので、心して聞いてください。

外国に住んでいる人に尋ねれば、言葉のことで恥ずかしい思いをした体験を必ずいくつかは持っていることがわかります。私自身、タクシーの運転手に、空車かどうかを尋ねるつもりで、独身かどうかを尋ねてしまったことがあります。言い訳になりますが、ギリシャ語ではその2つの単語は1文字違うだけなのです。運転手は大笑いすると、運転中ずっと、嫌味なジョークを吐き続けていました。新しい言語を学習するときには、こうした失敗は不可避です。

5. 時間効率が最も良いのは1対1の個人指導

私の経験からも言える、もう1つの重要な真実があります。「たいていは、最もお金がかかるやり方となる」とManson氏。「しかし、お金に余裕があるなら、良い先生を見つけて、毎日何時間か個人指導を受けることが、新しい言語を身につける最速の方法であることは間違いない」と語っています。

5 Tricks to Learn a Foreign Language Way Faster|Inc.

Image: Maridav/Shutterstock.