ニキビのような感じなのに、なんだか臭うと感じたら、それは粉瘤かもしれません。ニキビと似ているのに、自己ケアでは完治しないのが粉瘤。見分け方や治療の方法をご紹介します。

ニキビと同じケアで粉瘤は治らない

皮膚にできるボコッとしたできものといえば、ニキビ。でも、通常のニキビケアをしても改善しない場合は、ニキビではなく粉瘤(ふんりゅう)かもしれません。ニキビは、毛穴の中に皮脂が詰まってしまうことでおこるもの。それに対し、粉瘤は皮膚の下に袋状の嚢胞(のうほう)というものができ、そこに皮膚から剥がれ落ちるはずの角質や皮脂が溜まってしまうことでできます。粉瘤は良性の腫瘍で、アテロームとも呼ばれることもあります。

ニキビと大きく違う点は、自然に消えることはないということ。角質や皮脂がどんどん溜まっていくので、徐々に大きくなったり、急に大きくなる場合もあります。粉瘤は、医学名は「表皮嚢腫(のうしゅ)」で、頭にできることが多い粉瘤は「外毛根鞘性嚢腫(がいもうこんしょうせいのうしゅ)」、小さな粉瘤が同じ場所にたくさんできるものを「多発性毛包嚢腫(たはつせいもうほうのうしゅ)」といいます。粉瘤が多発する先天性の体質もあり、耳たぶや脇の下、お尻などにできやすい傾向があります。ニキビか粉瘤か、わからない時は下記の点をチェックしてみましょう。いずれかにあてはまる場合は、粉瘤の可能性が高いです。

●粉瘤の見分け方
・しこりの中央に黒い点がある
・触ると皮膚の下にしこりがある
・どんどん大きくなる
・患部が臭う
・市販のニキビ用の薬が効かない
・押すと中から臭くてドロドロしたものが出る

小さいうちに手術した方が痛みや金銭的負担が軽い

粉瘤は良性の腫瘍のため、そのままでも危険性はないとされています。でも、雑菌が入って炎症を起こせば強い痛みを感じたり、腫れたりすることもあります。粉瘤は自然治癒しないので、根本的に治療するには、手術で皮膚の下にある袋状の嚢胞ごと取り出す必要があります。この袋状の嚢胞が皮膚の下に残ると再発する恐れが。小さいうちに手術をしたほうが、傷痕が小さく、手術後の痛みも少なくなります。手術の費用は保険適用で、小さいものだと5000円程度、大きくなると金額も大きくなります。ごく稀にですが、粉瘤が癌化することも報告されています。また、粉瘤が化膿して腫れ上がってしまうとすぐには手術ができず、まず抗生物質を飲んだり、中の膿を出す必要があるので時間がかかります。

ニキビの痕が原因で粉瘤になったり、小さな傷によって皮膚の一部が皮膚の下に潜り込むことで粉瘤ができるともいわれていますが、残念ながら粉瘤のほとんどは原因が不明。ニキビか粉瘤か、判断がつきにくい場合も多いので、気になったら皮膚科医に相談しましょう。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと