毎日の料理や洗濯、掃除に加え片づけや買い物、ストックの管理…。すべてをきちんとやろうと思ったら、おうち仕事は果てしないものになります。うまくやりくりする手立てはないでしょうか? ESSEでは、家事や片づけにまつわる著書のある3人の達人たちを取材。家事の手間を上手に省いた「やらない!」工夫で快適に暮らすアイデアを教えていただきました。今回はとくに、掃除の手間をやりくりする工夫について紹介していきます。<掃除編>「家事やらない」宣言!で、無理せず効率的な毎日を!

「やらない=サボる」というわけではありません。隙間時間や“ついで”の時間を利用して、掃除のためだけの時間を減らすのがポイント。また、一定の基準を設けて「そこまでやればよし」とし、あれもこれもと無理してがんばってしまうことを防ぎます。今までやっていたことから少し引き算。心がちょっとラクになると、家事へのモチベーションもまた自然と上がってきます。●10分たったら途中でも掃除はおしまいに


やり始めるときりがない掃除や片づけは、時間を区切って。「全部をやろうとせず、寝る前に10分タイマーをかけ、今日はここ、と小さい範囲できれいにする習慣に。時間になったら途中でも終了! 残りは翌日に回します」(MIさん)。●掃除のためだけの時間を減らす


「手を洗うついでに、ハンドソープで洗面ボウルをサッとなでる、入浴のついでにボディソープで浴槽を洗うなど 、“ついで”の掃除できれいをキープ」(Akiさん)。作業をする流れで周囲をきれいにするクセがつくと、「掃除のための時間」がいらなくなります。●掃除道具の置き場所はつくらない


掃除道具の出し入れが面倒だと、掃除自体がおっくうに。「ブラシやミニモップをバッグにまとめると、汚れが気になるところへ持ったまま移動できます。見た目がいいものを選べば、インテリアにもなじむので、置きっぱなしでもOK」(MIさん)。●インテリアは実用品で代用し汚れをためない


ただ飾っておくだけのインテリアはもたないことを習慣にすれば、ものを移動する手間がなくなり、掃除にかかる時間が短くなります。「フルーツをおしゃれな器に盛って保存すれば、立派なオブジェに」(さいとうさん)。「毎日使うクロスや収納カゴがデザイン性のあるものならば、インテリアになるうえ、ホコリもたまりません」(MIさん)。●家の「聖域」ひとつを片づければOK


家のなかで、とりあえずここだけきれいにするという「聖域」をひとつ決めると、面倒な片づけいらず。

「私は、面積の大きいダイニングテーブルを聖域に。すみずみまで片づけず、この上だけなにもない状態にすれば、ほかが多少乱れていても、部屋全体がすっきり見えます」(さいとうきいさん)。●排水口の掃除をパス


キッチンや浴室の排水口は、ちょっと掃除をサボるとヌメリやにおいが発生しがち。

「使用後に酸素系漂白剤を排水口にパラパラかけておくだけで汚れが蓄積せず、面倒な掃除からも解放されます」(さいとうさん)。●浴室は空中収納で汚れをカット


掃除の手間を考慮し、浴室の床からものを排除。「タオルバーにスチールラックをかけ、シャンプーやボディソープをイン。しっかり掃除をしなくても清潔に保てます」(さいとうさん)。シャワーホースも床につけず、水アカを予防。●教えてくれた人
【MIさん】
夫、長男、二男の4人家族。住まいは2階建ての一軒家。フルタイムで働きながら、育ち盛りの男の子2人の母として忙しい日々を送る。著書に『「めがねと かもめと 北欧暮らし。」 心地よい片付けの法則』(KADOKAWA刊)など。ブログ「めがねとかもめと北欧暮らし。」で片づけのアイデアなどを発信

【Akiさん】
フルタイム勤務。夫、長男と1LDKのマンションで暮らす。著書に『家事を手放してシンプルに暮らす』(ワニブックス刊)がある。家事効率を紹介するブログ「Living Small」を更新中。

【さいとうきいさん】
ライフオーガナイザーとしてセミナーなどの講師を務めながら、家事や育児をこなす。著書に『狭くてもすっきり暮らせるコツ61』(宝島社刊)など。ブログ「SMALL SPACE:狭くても快適に」を更新中。

<撮影/山田耕司 イラスト/カトウミナエ 取材・文/ESSE編集部>