昌子源【写真:Getty Images】

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 ロシアW杯アジア最終予選のオーストラリア戦から一夜明けた1日、日本代表の選手たちは次なる決戦の地・サウジアラビアへの出発前にトレーニングを行った。

 森重真人の不在を受け、日本代表で出番を増やしている昌子源は試合ごとにたくましく成長している。すでにW杯出場を決めていることもあり、5日のサウジアラビア戦は経験の少ない選手たち中心に臨む可能性もある。そうなれば昌子にはリーダーとしての役割も求められるだろう。

「(若いコンビになる)可能性は僕は極めて高いと、言われたわけではないけど思っている」と語る昌子は、「ナオ(植田直通)とはもちろん長いことやってるんで、そこまで心配はしてないですけど、僕が(三浦)弦太と組んだ時っていうのは、年齢でも代表キャップ数でもJリーグでも僕の方が一応上なので、できるだけサポートしたいと思ってる」と、積極的に最終ラインを引っ張っていくつもりだ。

 結果が重要になるゲームではないが、サウジアラビア戦は過酷な一戦になる。中東アウェイはいつも難しい展開になるため、経験そのものが重要になると、守備陣の柱になりつつある昌子は考えている。

「自分にとってもすごく大事な試合ですし、僕はアウェイのイラク戦を経験しましたけど、あのアウェイでの試合というのは相当な経験を詰める場だと思うし、なかなか経験できる立場ではないと思う。僕自身も(サウジアラビア戦を)経験できるのであれば、しっかり吸収してこれからの自分のキャリアにつなげていければなと」

 サウジアラビアは逆転でのW杯出場権獲得を目指し、死に物狂いでぶつかってくるだろう。そんな時に最終ラインが耐えられなければ、日本の進歩は示せない。だが、昌子にはクラブで数々の得難い経験を積んできたことによる自信がある。

「センターバックは『経験』とか言われるポジションですし、技術とかより、僕はもうメンタルが強くないとできないと思ってるんです。僕もここ1〜2年でそのメンタルを鍛えられたと思うし、普通の人じゃ味わえない経験をしてるんで。この1年間はホントに他の人より経験を積んだ自信がある。いろいろな人とやりましたし、いろいろな舞台に立ちましたし、実際に昨日の試合に出してもらいましたし。

 自分がこういう経験を生かして、這い上がっていくとか、そういう力をつけておきたいと思うし、極力上に上に行って右肩上がりで成長を続けていければいいと思います。もしかしたらケガとかいろいろなことがあるかもしれないし、そういう時に備えるメンタルっていうのをホントにもっともっと鍛えていきたい」

 鹿島の選手として昨年は世界屈指の強豪レアル・マドリーと対戦し、今年の夏はセビージャとの試合もあった。そこでワールドクラスの選手たちと対峙した経験が、日本の次世代を担うディフェンスリーダーの成長の糧となっているようだ。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

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