渋谷CHELSEA HOTELで自身初のワンマンライブをおこなったナナヲアカリ

 シンガーのナナヲアカリ(21)が8月30日に、東京・渋谷CHELSEA HOTELでワンマンライブ『ナナヲアカリ1stワンマンライブ〜This is 天使(えんじぇる)〜』をおこなった。22日にリリースされたアルバム『ネクラロイドのあいしかた』から全曲、アンコール含め全15曲を熱演。ナナヲは「日本、全世界、宇宙公認天使にもなってないし、それになるまでどんどん突き進んでいく」と未来への意気込みを語り、初ワンマンを成功させた。この日、12月27日に『ナナヲアカリPresentsライブ&パーティー 第五話 「年末フェスがなんぼのもんじゃい!」』の開催を発表した。

ワンマンだから好きにやっちゃってください!

ナナヲアカリと野良いぬ(VJ)

 満員のファンで埋め尽くされ、初のワンマンライブにフロアは既に熱気と期待で満ちていた。開演時刻になるとSEが流れ、オーディエンスの手拍子のなか、サポートメンバーに続いて、ナナヲアカリが威風堂々とステージに登場した。ナナヲはマイクに向かい「8月30日、渋谷CHELSEA HOTEL、この私が天使で他ならない。それを証明してくれるのはここにいるみんなだと思っています。全部受け止めるから、全部受け止めてね」と投げかけ、「ハッピーになりたい」でワンマンの幕は開けた。

 ステージ後方では野良いぬ(VJ)が楽曲と連動した映像を展開し、オーディエンスにクラップを誘発させる。序盤からヒートアップし、ライブならではの高揚感を振りまいていく。リッケンバッカーのギターを肩にかけ、ロックでセクシーな出で立ち。フロアを見つめるナナヲの眼差しは時に切なく、時に鋭く、表情を変え楽曲の世界観を作り出していく。

 「ワンマンだから好きにやっちゃってください!」とダンスゾーンへ突入。「マンネリライフ」や「おばけのウケねらい」と個性あふれるナンバーで、オーディエンスの体を揺らしていった。少し気だるさを感じさせるナナヲのカウントから「ディスコミュ星人」とノンストップで紡いでいく。キュートさとロックのエッジが見事に融合し、会場をダンスグルーヴで席巻していく。その中で妖艶さも漂うナナヲの佇まいは、他のアーティストとは一風変わった空気感を醸し出していく。

 ダンスゾーンを越え「ちょっと疲れたんじゃなかろうか。まだまだいけるのか!?いい子だ〜」と投げかけ、続いては先ほどまでの熱気をクールダウンさせるかのように、ミディアムナンバー「クチュール」を披露。椅子に腰をかけ、丁寧に言葉とメロディを歌い上げ、この楽曲の特徴でもある柔らかさを全面に押し出していく。この表現力の振り幅も彼女の武器の一つ。

 一転して音圧のあるキックドラムが響き渡り、そこにオカモトコウキ(Gt)のソリッドなギターサウンドが、フロアのテンションをあげさせた「事象と空想」、続いて、ナナヲの畳み掛けるようなリリックが、聴くものの心に突き刺さる「東京秒針」。声とサウンドが降り注ぐような空間。それを浴びるかのように、エンディングでは立ち尽くすオーディエンスの姿。

裏切らない天使であり続けることを誓います

ライブのもよう

 ハードチューン「化物は幸福を望んだ」では、歌をとしてありのままの感情をぶつけていく。それに応えるかのように、オーディエンスも腕を振り上げ応戦していく。そして、アルバム『ネクラロイドのあいしかた』のオープニングを飾る「んなわけないけど」が始まると、歓声が上がる。最新のナンバーに波状攻撃を受けるかのような感覚を巻き起こす。さらにその攻撃的なアティチュードは変わらないが、また違った切れ味を持った「一生奇跡に縋ってろ」で扇情させていく。

 MCでは上京し初ライブをおこなった2016年10月25日を振り返った。「もっともっとライブがしたいと思えた日、あの時30人くらいだった顔が今ここにあることや、今日始めましての顔がたくさんあることも本当に嬉しいです。ありがとう」と訪れた人々に感謝を告げる。そして、「ステージ上にいるナナヲは、絶対あなたを裏切らない天使であり続けることを誓います」と宣言し、オーディエンスによるシンガロングが盛大に響き渡った「メルヘル小惑星」を披露。“天使降臨”とばかりにステージからフロアに降り、オーディエンスが取り囲むなか熱唱。ボルテージは最高潮のなか、本編を終了しステージを後にするナナヲ。

 アンコールを求める“天使コール”から“あかりんコール”へ。その声に応えるように再びステージにナナヲと野良いぬの2人がステージに登場。今夜の感謝を告げるナナヲは、昨年と重ね合わせ「1年でこんなに景色が変わるんだな...」としみじみ話す。そして、サイン入りポスターの抽選や12月27日に『ナナヲアカリPresentsライブ&パーティー 第五話 「年末フェスがなんぼのもんじゃい!」』の開催も発表した。

 「不安でいっぱいのワンマンライブだったわけですが、結果的に幸せな光景を見ることができて本当に幸せです。だがしかし、私はこんなことで満足する天使ではないのである。日本、全世界、宇宙公認天使にもなってないし、それになるまでどんどん突き進んでいくので、振り落とされないように」と展望を語り、キラーチューン「ダダダダ天使」をスペシャルMVバージョンで届けた。

 ハンドマイクで感情を注入するかのように熱唱するナナヲ。腕を交差させバッテンを作り、<もっと!>や<エンジェル!>など合いの手で、ステージとフロアはひとつになっていく。初ワンマンとは思えない盛り上がりと完成度で届けられたステージは、オーディエンスの心をしっかりと捉え、幕は閉じた。

【取材=村上順一】

ナナヲアカリ ナナヲアカリ ライブのもよう ライブのもよう ナナヲアカリと野良いぬ(VJ)
ライブのもよう ナナヲアカリとオカモトコウキ(Gt)

 

セットリスト

ナナヲアカリ1stワンマンライブ〜This is 天使(えんじぇる)〜

8月30日 渋谷CHELSEA HOTEL

01.ハッピーになりたい
02.ハノ
03.マンネリライフ
04.おばけのウケねらい
05.ディスコミュ星人
06.キラキラキライ
07.クチュール
08.事象と空想
09.東京秒針
10.化物は幸福を望んだ
11.んなわけないけど
12.一生奇跡に縋ってろ
13.メルヘル小惑星

ENCORE

EN1.ビビっちゃいない
EN2.ダダダダ天使