ニュージーランド出身で、ロンドン在住のジャッキー・ケニーさんは、不安のあまり家から出られなくなることがある「広場恐怖症」に悩む女性。特定の場所で恐怖を感じたり、家から離れた場所でパニック発作を起こしたりしてしまうのだそう。

そんなある日、彼女が見つけ出したある"救い"が、「Googleストリートビュー」。アパートから一歩も出ることなく、彼女が切り取った世界の写真が素敵だと、コスモポリタン アメリカ版が紹介しています。

<ナショナル・ジオグラフィック>の取材に対し、ジャッキーさんはこのようにコメント。

「ある日、気がついたらGoogleストリートビューを見て、心惹かれたものや場所のスクリーンショットを撮っていたんです。しばらく世界を見て回った後、気付きました。Googleストリートビューのカメラがあれば冒険ができるし、美しい景色も見られる。私が見た世界を表現することもできるって」

<PBS>によると、ジャッキーさんは2015年に自身が運営していた広告・マーケティング会社をたたんだ後、スクリーンショットを撮り始めたそう。それを見た妹さんが、続けるようアドバイスしたのだとか。

今では、「Agoraphobic Traveller(広場恐怖トラベラー)」という名前でInstagramアカウントを設け、美しいスクリーンショットのコレクションを発信し続ける日々。ジャッキーさん自身は自分をフォトグラファーだと思っていないものの、フィードには彼女の美的センスが光る作品がたくさん。太陽の光がさんさんと降り注ぐ砂漠やビーチ、雪におおわれた街…。どの国の写真にもほとんど人が写っていないため、家やビル、遠くに見える木の存在感がより強く伝わってくる不思議な写真たち。

今までに彼女が撮り溜めたスクリーンショットは27,000枚にものぼるそうだけど、Instagramに公開している写真はわずか200枚ほどなのだとか。というのも、ストリートビューでは車が邪魔になってしまい、いいスクリーンショットを撮るには何日もかかることがあるから。ゆくゆくはウェブサイトを開設して、Googleストリートビューや、Googleのバーチャルリアリティソフトで撮り溜めた写真を公開したい、とのこと。

アパート周辺の狭いエリアからなかなか出られないジャッキーさん。でもこのプロジェクトのおかげで、病気とも上手く付き合えるようになったそう。

「(Instagramを通じて)たくさんの広場恐怖症の人と繋がることができ、孤独を感じることがなくなりました。もっと旅がしたい、もっとしっかり恐怖と向き合おうと思うようになったのです」

<タイムズ>の取材によると、その後病気もずいぶんよくなり、今ではGoogleストリートビューを見る時間は週に2、3時間にまで減ったよう。

ストリートビューで撮影した場所へ、彼女が自分の足で行けるようになる日が来るのは、そう遠くないかもしれません。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Rubicon Solutions, Inc.

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