100年前のアミ族の帆船、ソロモン諸島のプロに指導を仰いで再現/台湾

写真拡大 (全2枚)

(台東 1日 中央社)東部・台東県で、約100年前に消えた地元の原住民(先住民)アミ族の帆船を再現するプロジェクトが進められている。船は、アミ族と同じ、オーストロネシア(南島)語族の人々が住むソロモン諸島の専門家の協力を仰いで完成し、8月31日、台東森林公園(台東市)内の活水湖で進水式が行われた。今後若干の修正を加え、テストを経た後、日を選んで海を目指すという。

帆船再現に取り組んでいるのは、同県で生涯学習センターを運営する南島社区大学発展協会。2年がかりで、アミ族の海洋文化の研究に当たってきた。プロジェクトを統括する台東大学生命科学科の劉ケイ錫教授によると、アミ族の馬蘭集落は本来2つの船団を有していた。しかし約100年前、地元にコレラが発生。船に積まれた魚介類の衛生状態を問題視した当時の日本政府が船団を解散したため、造船技術は失われてしまったという。(ケイ=火へんに同)

劉教授らは、台湾の在来植物パンダナス(アダン)の葉で帆を作ることを試みたものの、失敗続き。知人のアドバイスで、ソロモン諸島・タウマコ島の専門家を招くことになった。専門家5人は8月19日に台東に到着、船体を修正したり、葉の編み方などの技術指導に当たったという。

(盧太城/編集:塚越西穂)