まだまだ厳しい残暑が続きますが、暦の上でも、意識の上でも9月と言えばもう、“秋”ですよね。
そこで秋の風物詩、虫の声についてご説明したいと思います。鈴虫やコオロギなどこんな小さな体でいったいどうやってこんな音色を出しているのだろうと、子どものころに不思議に思っていましたが、あの音色には命がけの恋心が秘められているとか?
さらに、虫の音色の風情は外国人には理解されない……、通話中のスマホでは虫の音色は聞こえない……、など、さまざまな説があるのです。

秋の風物詩、虫の声。子どものころはどうしてこんなきれいな音色がするのか?不思議でした


秋の虫は、なぜ鳴くの?

秋の虫で代表的なものが鈴虫、コオロギではないでしょうか? そのほか、唱歌『虫の声』ではマツムシやクツワムシ、ウマオイも登場します。
これらの虫が鳴く理由はズバリ婚活!
基本的に、鳴くのはオスです。この鳴き声でメスは相手を判断し、子孫を残します。オスはメスと出会うまで泣き続けるそうですが、そのまま結ばれることもなく、息絶えてしまうこともあるとか? 何ともせつない、命を懸けた恋の物語。だからこそ、美しい音色が生まれるのかもしれません。

愛しいメスを探して、オスは音色で命がけの勝負!


秋の虫はどうやって音を出しているの?

オスが羽をこすり合わせて音を奏でています。
大きな前羽をこすり合わせることで音は出るのです。では、あんなに小さな体でどうしてあれほどの音が出せるのか?というと、羽を立てて泣くところにポイントがあるのです。
羽を立てることによって背中と羽の間に空間が生じ、その部分で音が共鳴することで、大きな音が響き渡るといわれています。
やすりのようなギザギザした羽をこすり合わせることで音を出しているので、あまり鳴きすぎると、こすれて音が悪くなり、選ばれる確率は減少します。文字通り、オスは身を削ってメスを探します。虫の世界でも「男はつらい」のです。

虫の声はある意味羽音?羽をこすり合わせて音を奏でる


外国人にとっては虫の声は雑音?

さて、虫の鳴き声でよく聞くのが、外国人にとっては虫の声は情緒的でも何でもない、ただの雑音に過ぎないという説です。
その理由については、虫の声を認識する脳の位置が違うから。
多くの民族は感覚、感性を司る右脳で虫の声を認識するのに対し、日本人は言語などを司る左脳で認識しているため、このような違いが出てくるという説があります。使用する言語が子音を中心とするのか母音を中心とするかで、そうした違いがあらわれてくるそう。生まれ持った素質というよりは育った環境に左右されるようです。
実際に外国人の方に確認したことはありませんが、犬の鳴き声などもそれぞれの国によって聞こえ方が異なるのですから、虫の音色の聞こえ方が違うのも、ある意味当たり前のことかもしれません。

育った環境によって虫の音色も聞こえ方が違う?


虫の音色は、スマホでは聞けない?

さて、さらに虫の声で言われるのが、スマホでは聞こえないという説です。これは、スマホや携帯電話が出せる音域以上に虫の鳴き声の音域が高いためと言われています。
しかし、試しにスマホで虫の声の動画を見て見ると、しっかり虫の声が聞き取れました……。
実験は終了です。

スマホで虫の声の動画は普通に見れたし、聞けたけど……