SMSに「。」つける? たかが句点、されど…

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 ラインやメッセンジャーなどでメッセージを送る時、文章の最後にマル、つまり句点をつけているだろうか? 手書きの手紙や、ビジネス文書であれば、間違いなく句点やピリオドを打つところでも、SMSでは省略するという人は少なくない。日本では、句点の代わりに絵文字などを使う人も多い。アルファベットを使う言語圏では、SMSでピリオドを打つと、冷淡な感じを受けると議論になっている。

 この問題を取り上げたのは、クーリエ・アンテルナショナル誌。「SMSの文章の終わりにピリオドを打たないことは、今の人ならたいてい知っている」と、ピリオドなしが主流だとしたうえで、「ピリオドを打つと、送信者が怒っているように読めたり、相手に冷たい感じを与えてしまうことがある」と説明している。

 もちろんそんなつもりはなく、ただ手書きの時と同じように、習慣で、または丁寧にピリオドを打っている人もいるはずだが、この点について社会言語学者のローレン・コリスター氏は、SMSという媒体、場所独特の“コード”の問題だとし、「そもそもSMSが短い文章を送信するためのものであることから、ピリオドは、その話を(意思的に)終わらせる、という意味を持ってしまう」と分析。下手をすると、「この話はもう十分」(この話はもうやめよう)、というニュアンスになりかねないという。たとえ送信者にはそんなつもりがなくても、結果としてその“ズレ”は、「まるでバーで飲みながら、その場に似合わない丁寧な言葉を使っているような印象を与えてしまう」としている。

 丁寧な形式よりも、早いレスポンスが重視されるネット上のコミュニケーション。加えて、文章そのものだけでなく、句点やピリオドのような記号が持つ独特の意味合いは、受け手によってもかなりニュアンスに幅があるかもしれない。言語圏によっても異なるから、日本ではまた違ったイメージかもしれないが、いずれにせよ、SMSなどでは、送信者の意図しない意味合いが伝わることもある、という一つの例といえそうだ。