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●楽天モバイルが扱うiPhone

楽天モバイルは1日、メーカー認定整備済 iPhoneの販売を開始した。SIMカードとのセット販売となる。人気が高いiPhone。MVNOに限ればまだ販売取扱いが限られるが、楽天モバイルはiPhoneの力を持ってして、MVNOにおけるシェアを高められるだろうか。

楽天モバイルが販売を開始したのは、iPhone SE(16GB)、iPhone 6s(16GB)、iPhone 6s Plus(64GB/128GB)の3機種。いずれも、海外で販売されているメーカー製備品となる。テザリングも可能で、アップルの1年間のハードウェア保証の対象ともなる。少し違うのは、国内販売機種とはインストールされているアプリや設定仕様が異なる場合があるということくらいだ。

メーカー製備品とはいえ、iPhoneであることに変わりはない。人気機種の取り扱いは、MVNO市場における差別化のポイントともなりそうだ。現時点において、シェア上位を占めるMVNOでiPhoneを取扱うのは、ビッグローブのみとなっており(UQ mobileを除く)、楽天モバイルも、iPhoneの神通力に期待したいところだろう。

問題はその効果の程度だ。それを推し量るには取扱いを先行していたビッグローブのシェアをみるとよさそうだ。ビッグローブは2016年11月からiPhone 6/6 Plusの取り扱いを開始、今年1月からはiPhone SEの販売も開始した。こちらもメーカー整備品(新品もしくは新品並みの品質を確保したもの)だ。

●iPhoneの神通力は?

MM総研が今年6月に発表した調査結果では、2017年3月末における独自サービス型SIM事業者シェアが公表されたが、ビッグローブのシェアは全体の5%。2016年9月末時点と比べてさほど変わらない。iPhoneの効果はある程度あったとも考えられるが、業界順位を大きく変えるほどの力はないようだ。

iPhone取り扱いのインパクトについてMM総研に聞いたところ、引きはあるとするものの、最新モデルではなく海外整備済み品であること、値段などを総合して、シェアを変えるほどの大きな力になるとは見えないとする。

業界内におけるシェア拡大という点で、MM総研が注目するのは、むしろ販売形態と手法のほう。大手キャリアと同様に端末とセットで販売し、キャンペーンなども併せ、月額利用料を安く提示できるところ、そして販売店舗の多さなど、タッチポイントの整備が進んでいるかどうかのほうが端末よりもプライオリティが高いとしている。

数年前まではMVNOでiPhoneを利用するにはハードルが高かったが、今ではかなり低くなっている。足元を見るだけでも、ロック解除なしでソフトバンク版iPhoneが利用可能にする日本通信のサービスが登場するなど選択肢が増えている。

楽天モバイルのiPhoneを取扱いは、プラスに働くことは間違いなさそうだが、人気機種iPhoneの力に頼ったものというより、別の側面にも目を向けたほうがよさそうだ。