9月10に行われるフォワ賞(芝2400m、シャンテイィ競馬場)に向けて順調に調整が行われているサトノダイヤモンド。今年は帯同馬に僚馬サトノノブレスを引き連れ、“チームサトノ”で臨むヨーロッパ遠征となる。

そのサトノダイヤモンドは前走の天皇賞春でキタサンブラックの後塵を拝する事になったが、不向きな距離に加えて驚異的なレコード決着もあり敗因はハッキリとしている。ベストと思われる芝2400mなら、まともに走れば日本でも現役最強の座は間違いないだろう。そんな馬が参戦するのだから、今年こそはチャンスがあると思っている方も少なくない筈。

ご存知の方も多いだろうが、凱旋門賞は斤量差が問題だ。3歳牝馬が54.5kgなのに対して、4歳牡馬は59.5kgとその差なんと5kg。簡単に言えばただのハンデ戦である。実際、近10年の勝ち馬と照らし合わせれば牝馬6勝、牡馬が4勝と圧倒的に前者有利。それをもとに考えても、今のエネイブルに相当なアドバンテージがあると見て良いだろう。

ただ、サトノダイヤモンドはこれまでに遠征して来た日本馬の中でも比較的ヨーロッパ競馬に向いた馬というのは間違いない。環境に動じない精神力、ある程度の距離をこなせるスタミナ、競ってから負けない勝負根性、脚質が自在な操作性など、海外競馬で戦う上で必要な点はほぼクリアしていると言って良い。後は、前哨戦となるフォワ賞で勝つ事が絶対条件となる。過去、フォワ賞で破れて本番で巻き返した馬はほぼ皆無。つまり、凱旋門賞で好走するにはフォワ賞は勝っておかなくてはならない。

恐らくサトノノブレスをペースメーカーに使って有利な展開に持ち込むと予想され、そうなれば出走馬次第ではあるが例年のメンバー構成なら十分に勝つ事は可能。むしろ、疲労を凱旋門賞へ残さずどれだけ楽に勝てるかという内容に拘りたいところだ。その芸当が出来るだけの馬であると想定しているだけに、9月10日の前哨戦は無様な競馬をして欲しくはない。現時点でサトノダイヤモンドはエネイブルに続く2番人気のポジションだが、フォワ賞を勝利した後に1番人気に躍り出る様な勝ち方を期待したい。