(株)抗菌研究所(TSR企業コード:262137240、法人番号:1060001013845、那須塩原市鹿野崎175−4、登記上:青森県八戸市北インター工業団地5−104−4、設立平成21年9月、資本金4500万円、丸尾茂明社長)は8月15日、宇都宮地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には安田真道弁護士(安田法律事務所、宇都宮市西大寛1−5−13、電話028−614−8383)が選任された。
 負債総額は約27億5900万円(平成29年3月期決算時点)。

 平成14年からホタテ貝の貝殻焼成カルシウムについての研究を開始し、ホタテ貝殻パウダーの製品化に成功。事業展開のめどが立ったことから21年9月に法人化し、金融機関から支援を得て、研究の継続と設備機器の整備を進めていた。
 ホタテ貝殻には土壌改良作用・水質浄化作用や防虫効果などがあることが知られているが、同社は特殊高熱分解炉と粉砕技術を応用し微粒子化することに成功。主力商品となった「スカロー」は、各種メディアにて取り上げられるなどして、25年3月期の売上高は4億2164万円をあげた。
 しかし、25年1月に那須塩原市、27年4月に青森県八戸市に新たな製造拠点を開設したことで借入金が急増。大手コンビニエンスストアへの販売収入を返済原資に見込んでいたが、案件の長期化などで業績は当初の計画を大きく下回り、資金環境は急速に悪化した。27年12月頃から金融機関への返済や仕入先への支払に支障を来たし、29年3月期の売上高は約4800万円にまで落ち込み、事業継続が困難となり今回の措置となった。