中国メディア・今日頭条は27日「350年経ても衰えない、この工芸は日本人の誇りだ」として、京都発祥の伝統的な染物技術である京友禅について紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)coleong/123RF)

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 中国メディア・今日頭条は27日「350年経ても衰えない、この工芸は日本人の誇りだ」として、京都発祥の伝統的な染物技術である京友禅について紹介する記事を掲載した。

 記事は「現代の日本においても和服を着る習慣が残っており、特に女性は重要なお祝いやセレモニーなどに美しい着物姿を見せる」と紹介。その着物に用いられる代表的な染物技術が300年以上の歴史を持つ日本生まれの京友禅であり「現在、それは日本全体の誇りになっている」とした。

 そのうえで、京友禅が江戸時代中期に京都・知恩院付近に住む扇絵師、宮崎友禅斎を始祖とするもので、その後非常に高いに人気を経て全国へと広がっていったと説明。また、その技術は加賀藩にも伝わり、京都の友禅とは異なるスタイルの「加賀友禅」も生んだと伝えた。さらに、時代が進むにつれて職人たちは友禅染と刺繍、金彩の技術を融合させたほか、西洋文化のインパクトを受けるなかで絶えず改良を繰り返し、現在の友禅染へと進化させていったとし「京友禅の着物の価値は、職人の手づくりであること、そして歴史の蓄積にあるのだ」と論じている。

 記事は「京友禅職人たちの理念が正しかったからこそ、この工芸が300年以上途絶えることなく続いてきたのだ。その理念とはすなわちイノベーションである。例えば、京友禅を普及させるために明治時代には型染技術が開発された。そして西洋の化学染料を導入することで京友禅は大量生産を実現し、一般家庭へにも普及していったのだ」と解説した。

 そして「職人は、伝統を守ることだけでなく、工芸に新たな血液を送り込むことも考えている。時代の荒波に流されることなく、それでいて伝統に縛り付けられることもなく、両者の間でバランスを取る。職人たちには、模索し続けることが必要なのだ」と伝えている。

 中国では今、失われてしまった、途絶えてしまった伝統の技術や文化の復活を目指している。その復活自体も決して容易なことではないが、復活させたものをどのようにして現代にマッチするよう発展、進化させていくかというのも大きな問題だ。それができなければせっかく復活させた技術もすぐにまた廃れてしまうことだろう。記事が指摘したように、伝統の技術が貴いのは「歴史の蓄積」があるからなのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)coleong/123RF)