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リチャード・ラッセルが書いた小説「7 1/2 Cents(7セント半)」をベースとしたミュージカル『パジャマゲーム』。1954年にブロードウェイで初演されると大ヒットし、その年のトニー賞最優秀作品賞や振付賞などを受賞し、1000回を超えるロングランを記録しました。後に世界的に有名な振付家となったボブ・フォッシーが初めて振付を担当した記念すべき作品でもあります。

その後、1957年にジョン・レイドとドリス・デイ主演で製作された映画版が、ミュージカル映画黄金期時代の傑作として評価されていることもあり、ブロードウェイやウエストエンドでも度々再演される作品となりました。

そんな名作中の名作の日本版に、2016年11月に宝塚歌劇団を退団した北翔海莉が、長年つとめた男役から、女優として挑むことになりました。

今回の演出を担当するのは、イギリスで最も評価の高い若手演出家の一人、トム・サザーランド。演出を担当した『タイタニック』や『グランドホテル』の再演は日本でも上演され、高い評価を受けています。オリジナル作品の良さを生かしつつも、革新的な演出がなされるに違いありません。

パジャマ工場での「7セント半」の賃上げと恋をめぐるコメディミュージカル

1954年のアメリカのパジャマ工場。労働者たちは日々明るく忙しく働いていました。他社が続々と給料アップを果たす風潮を受けて、工場の労働組合でも時給7セント半の賃金アップを求めていました。しかし、社長のハスラーは全く聞く耳を持ちません。そこで、苦情処理係のベイブを中心に、組合はストライキを計画することに。驚いたハスラーは、新任の工場主任シドに、この状況の解決を命じます。

シドは若く魅力的な男性で、同僚の女性たちはすっかりシドに夢中。ある日、従業員間でトラブルが発生し、収拾のため駆けつけるシド。そこで相対する立場のベイブとシドが運命的に出会います。一目見た瞬間から惹かれあう2人ですが、ベイブは自分の立場を優先するあまり、彼の誘いにつれない素振りをしてしまうのでした。

初めはシドに対してそっぽを向いていたベイブですが、ある出来事をきっかけに急接近します。対立する立場の2人が惹かれ合うことで、何やら事態はおかしなことに......。あの手この手で賃上げを図るベイブたちは、果たして賃上げに成功するのでしょうか。そしてベイブとシド、2人の恋の行方は......?

宝塚屈指の実力派トップの北翔海莉、退団後の初舞台

主演のベイブ役には元宝塚歌劇団星組トップスターの北翔海莉。歌、ダンス、演技、すべてに秀でていて、近年の宝塚のトップスターの中ではナンバーワンの実力派です。コメディセンスも抜群で、観客を魅了すること間違いなしです。

そして相手役シド役には新納慎也。NHK大河ドラマ「真田丸」で豊臣秀次を好演し"秀次ロス"という言葉が話題になったのも記憶に新しい個性派俳優です。若くて魅力的なシドをどう演じるのか楽しみです。

意地を張りつつ惹かれ合う大人の恋模様がキュートに展開されてゆくコメディミュージカル『パジャマゲーム』。とにかく明るく楽しい、この秋オススメの一作です。

ミュージカル・コメディ『パジャマゲーム』

東京公演:9月25日(月)〜10月15日(日) 日本青年館ホール
大阪公演:10月19日(木)〜10月29日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

原作:リチャード・ビッセル
脚本:ジョージ・アボット/リチャード・ビッセル
作詞・作曲:リチャード・アドラー/ジュリー・ロス
演出:トム・サザーランド
振付:ニック・ウィンストン
出演:北翔海莉、新納慎也、大塚千弘、上口耕平、広瀬友祐、阿知波悟美、佐山陽規、栗原英雄 他

作品の詳細は公式サイトで。