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 SMAP元メンバーの稲垣吾郎(43)、草なぎ剛(43)、香取慎吾(40)がジャニーズ事務所を退社する、運命の9月8日が刻一刻と迫ってきた。3人はいずれも当面のレギュラー番組が継続するものの、引っ張りだこだった往時とは打って変わった生活が待ち受けている。こうした中で中居正広(45)、木村拓哉(44)ら残留組も一方ならぬ思いを抱いているようだ。

『女性セブン』(小学館)は中居が自問自答の日々で、ふっきれない思いを抱えていると指摘。一度は退社組と行動を共にするとみられながら、残留を選んだ中居は周辺に対して、「どうすればよかったんだろうな」と苦しい胸の内を吐露していることを伝えている。

「中居は昨年大晦日の“キムハブ”忘年会に出席。また、退社に向けてスポンサーを探すなど精力的に活動してきただけに、退社する3人への気まずい思いを払しょくできないようです」(週刊誌記者)

 一方で、退社する分裂組はさばさばした様子だとも。香取はレギュラー番組で「引退しないから」とネタにする余裕。稲垣も8月28日の情報番組で役者業への思いの深さを告白。草なぎは飲酒逮捕騒動の過去を持ちながら酒類のCMが決定。ジャニーズを離れてそれぞれの道を歩み出そうとしている。

「退社する3人は当面、フリーの形態で活動し、SMAP元チーフマネージャーの飯島三智氏が陰ながらサポート。近いうちに3人を集めて事務所を設立する流れになるとみられます」(テレビ局社員)

 こうした中、SMAPへの未練が捨てきれないのが木村だという。

■キムタクは“裏切り者”レッテルでもSMAP楽曲を放送

 木村は最近、自身がMCを務めるラジオ番組で、毎回のようにSMAPの楽曲を放送。発売中の『週刊女性』(主婦と生活社)は、映画撮影中の木村が、ロケ現場で屈託なく話せる相手は退社組の元個人マネージャーだけだと報道している。

「木村はSMAPの顔でありながら、最後は空中分解させたA級戦犯とみなされました。ソロとしてもいまひとつ結果が残せず、SMAP時代の古き良き思い出にすがりたくなっているようです」(芸能誌記者)

 困惑、達観、未練──SMAPメンバーは、それぞれの思いを胸にXデーを迎えることとなりそうだ。

文・鈴木雄二(すずき・ゆうじ)※1977年、神奈川県出身。全国紙社会部に在籍し、警察・検察などの事件取材や、ブラック業界、芸能界などの分野を幅広く取材している。主な著書に「警察のすべて」(宝島社刊・共著)がある。