イラン代表のカルロス・ケイロス監督【写真:Getty Images】

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 韓国代表は31日、ワールドカップ(W杯)・アジア最終予選グループA第9節でイラン代表と対戦し、0-0で引き分けた。今節の結果次第で本大会出場が決まる可能性もあった韓国だが、最終節で4位に転落して本大会出場を逃すおそれもある危険な状況となっている。

 イランの首位が決定済みのグループAは、2位以下の争いが熾烈だ。前節終了時点で勝ち点13の韓国が2位。勝ち点1差でウズベキスタンが追う展開で、4位から6位の3チームも出場権獲得の望みがある状況での残り2節となっている。

 韓国の最終節の相手は第8節まで終えて3位のウズベキスタン。アウェイでの試合ということもあり、すでに予選突破が決まっているイランとのホームゲームで勝負を決めたいところだった。だが、後半途中に相手が退場者を出したあとも攻めきれず、0-0で勝ち点1の獲得にとどまっている。

 同時刻に開催された中国対ウズベキスタンでは、終盤にPKで先制した中国が勝利を収めた。ウズベキスタンが敗れたため、韓国は勝っていればW杯出場が決まるはずだったが、それは成し遂げられず。『朝鮮日報』は「なおさら悔やまれる」ドローだとしている。

 それでも、苦境にある韓国代表に対する後押しは強烈だった。韓国メディアによると、この日試合が行われたソウルワールドカップ競技場に6万人を超える観客が訪れたのは2013年のブラジル戦以来。観客全員に赤いシャツが配られ、自国の代表をサポートした。

 実際、イラン代表のカルロス・ケイロス監督は「サッカー人生で最も厳しい試合だった」と、圧倒された様子。「韓国の選手たちとファンによって、私は疲れさせられた」と振り返っている。

 さらに同指揮官は「韓国のような素晴らしいチームと戦えてうれしい」と話し、「36年のサッカー人生で今日初めて選手にユニフォームをもらった」とコメント。FWソン・フンミンがその選手だと明かし、「彼こそ全世界のサッカーファンがW杯で見たい選手だ」と褒めちぎっている。

 カルロス・ケイロス監督のコメントは、W杯出場を決めている余裕からくるものかもしれない。それでも、ウズベキスタン戦との“ギロチンマッチ(『MKスポーツ』)”で出場権獲得を目指す韓国にとっては自信になりそうだ。

text by 編集部