名門オランダが仏代表によもやの0-4惨敗 02年日韓共催W杯以来の予選落ち危機迫る

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盤石のフランス、新星レマル2発、ムバッペもゴール 中盤の要退場でオランダ万事休す

 ロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選のビッグマッチはトリコロール軍団に軍配が上がった。

 フランスが本拠地でオランダに4-0の完勝を収め、来年のロシア本大会へ大きく前進した。

 試合前の時点で勝ち点13のフランスと勝ち点10のオランダにとって、大一番だった。しかし、試合が始まってみれば力の差は歴然だった。前半のゴールこそ14分にFWアントワーヌ・グリーズマンがFWオリビエ・ジルーとの鮮やかなワンツーで抜け出して決めた1点のみだったが、オランダに攻撃のシーンはほとんどなくフランスの一方的な展開で前半を終えた。

 オランダは後半17分にMFケビン・ストロートマンが2枚目の警告で退場し、数的不利の劣勢を強いられる結果になった。こうなるとフランスの攻勢を止めることができず、同28分にはクロスボールのこぼれ球をMFトマス・レマルが左足の強烈なボレーシュートで叩き込んで追加点。さらに同44分にはレマルが2点目を決め、アディショナルタイムには試合直前にパリ・サンジェルマンへの移籍が発表されたFWキリアン・ムバッペがゴール。昨年の欧州選手権準優勝のフランスが4-0の大勝となった。

 同日の対戦では、勝ち点13だったスウェーデンが敵地でブルガリアに2-3の敗戦。ブルガリアが勝ち点を12に伸ばした。この結果、勝ち点を16に伸ばしたフランスは本大会への自動出場となる1位通過へ大きな前進となったが、4位に転落のオランダはかなり厳しい状況になった。

4位オランダ、最終節の相手は…

 欧州予選は6チームずつ9グループに分かれた各組1位が本大会への出場権を確保し、2位のうち上位8チームがプレーオフに進出して出場権を得る残りの4チームが決まる。グループ3位以下には救済措置がなく、オランダは崖っぷちに立たされた。

 オランダの救いは最終節にスウェーデンとの直接対決を迎えることだが、この日の4失点の敗北で得失点差でも厳しい状況に突入した。スウェーデンはオランダ以外の対戦カードとして、5位ベラルーシと6位ルクセンブルクと比較的に楽な相手で、スウェーデンの取りこぼしを期待するにも厳しい日程になっている。前回のブラジル大会で3位、前々回の南アフリカ大会で準優勝と直近の本大会では存在感を示しているオレンジ軍団だが、世代交代に失敗し、昨年の欧州選手権は予選落ちしていた。

 欧州サッカー界の名門に、2002年の日韓大会以来となる予選敗退の悪夢が近づいている。

 欧州予選グループAの状況は以下の通り。

1位 フランス 勝ち点16 +10

2位 スウェーデン 勝ち点13 +7

3位 ブルガリア 勝ち点12 -2

4位 オランダ 勝ち点10 +3

5位 ベラルーシ 勝ち点5 -8

6位 ルクセンブルク 勝ち点4 -10

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images