俳優の大泉洋を“主人公のモデル”にした、塩田武士氏の新作小説『騙し絵の牙』(KADOKAWA・31日発売)。大泉と塩田氏の対談やカバー写真の撮影風景など、特別プロモーション映像の一部を、ORICON NEWSが独占で入手した。

 実在の俳優を主人公のモデルにした今回の作品が作られたきっかけは、これまでの“小説の映像化”の流れに一石を投じること。従来は、出版社が映画会社やテレビ局から映像化の声がかかるのを待ち、タレント事務所は俳優に適した映像化作品が生まれるのを待っていた。その流れに抗い、本作は出版社と作家に加え、タレント事務所と俳優も一体となり、発案当初から映像化を見据え企画された異色の文芸作品が誕生した。

 物語は、主人公の大手出版社の雑誌編集長・速水輝也が、上司から休刊を匂わされたことをきっかけに組織に翻弄されていくなかで、彼の異常なほどの執念が浮かび上がっていくミステリー。「グリコ・森永事件」をモデルにした小説『罪の声』で注目を集めた塩田氏の最新作で、4年間にわたる丁寧な取材と大泉の分析、そして大泉本人からのアドバイスが加わり、読者は大泉を自然に主人公に重ねて読むことができる。

 実在の俳優を主人公に“アテガキ”した作品に取り組んだ塩田氏は、各所と何度も打ち合わせを重ねるたびにプロット修正しながら執筆。大泉本人とも打ち合わせし「その場で非常に鋭く厳しい読者目線のアドバイスをいただいたことにより、物語はさらに進化しました。それぞれの立場で、真剣に作品について考え続けた結果、私のイメージを遥かに超えた『小説の核』が出来上がったのです」と手応えをにじませる。

 さらに、主人公の速水と大泉の“完全同期化”を目指し、大泉の映画やバラエティー、舞台をくまなくチェックし、語尾や会話の間、笑いの取り方を徹底分析。作中にも大泉の物まねのレパートリーが盛り込まれている。

 モデルとなった大泉も「今回速水というやたらかっこいい雑誌の編集長が出てくるのですが、あくまで塩田さんが私をイメージしたらこうなったというキャラクターです。たいがいダメなお父さんを演じるのが多い私ですが、今回は実に大人なかっこいい男で、この速水に扮してカバーも撮影しました」と満足げ。ただ、「今、何より怖れているのが、この小説が映画化されたとき、速水役が私ではない、ということです」と、まさかの“裏切り”に警戒心を隠していない。本書の帯には「最後は“大泉洋”に騙される!」と書かれているが、「最後は“大泉洋”が騙される!って、それだけは避けたいですね」と訴えていた。

 本映像の全編は、全国の大型書店で発売日の31日より放送される。

ORICON NEWS

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