82分、右足の強烈な一撃で代表初ゴールを決めた井手口。チームに貴重な追加点をもたらし、オーストラリア撃破に大きく貢献した。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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[ロシアW杯アジア最終予選]日本2-0豪州/8月31日/埼玉スタジアム2002

 日本の6大会連続ワールドカップ出場を引き寄せたのは、井手口陽介の強烈な一振りだった。

 1-0で迎えた82分、ゴールやや左で原口元気からパスを受けると、敵DFを素早くかわしてシュートコースを確保。右足で叩かれたシュートは、矢のごとくゴール右上へと突き刺さった。

 圧巻のゴールが決まると同時に、スタジアムのボルテージは最高潮に。ピッチにも歓喜の輪が広がった。

 この大一番で先発に抜擢され、見事に大役を果たした井手口は、代表での初得点について「枠に入ればいいかなと思って。上手く力が抜けていたのが良かった」と振り返り、ゴールが決まった瞬間は「頭のなかが真っ白になった」と笑顔を覗かせた。

 守備でも1対1の強さと運動量を生かしながら存在感を発揮し、攻守に圧巻のパフォーマンスを披露。長らく代表を牽引してきた本田圭佑、香川真司が欠場したなか、大舞台でも物怖じしないメンタルを持つ21歳の若武者が、特大なインパクトを放って見せた。

取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)