ラオックスが8月31日、兵庫の老舗百貨店ヤマトヤシキが発行する社債金額3億円の新株予約権のほか、4億円の新株予約権の引受を発表した。新株予約権がすべて行使された場合、ラオックスの議決権比率は79.6%となる。
 ヤマトヤシキは1906年4月に創業した前身の「米田まけん堂」が1947年3月に設立。現在は姫路店と加古川店の百貨店2店舗を運営している。外商機能の強化を図り経営拡大を狙っていたが、バブル崩壊後のデフレ経済と百貨店業界全体の市場規模縮小を背景に売り上げが減少し、2014年12月には投資ファンドの下で経営再建に乗り出していた。
 ラオックスは今年7月に大型商業施設「ポートタウン」を開業するなど、訪日外国人だけではなく地域住民をターゲットにした商業施設の運営事業に取り組んでいる。今回の新株予約権付社債の引受では両社の協業として、ラオックスが保有する家電や婦人靴などの商品供給を進め、ヤマトヤシキ各店舗でモノ消費からコト消費に対応する売場への転換を計画する。また、地方へ広がりつつあるインバウンド客を受け入れるためのインフラ改装などを行う予定。ラオックスはこの機会を新たな商業施設開発の足掛かりとし、インバウンドと地域活性の融合、モノ消費とコト消費の融合の実現を共に図っていくという。