NHK初主演の竹野内豊は、偏屈でさえない数学者を演じる

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9月8日(金)スタートの「この声をきみに」(毎週金曜夜10.00-10.50、NHK総合)の第1話試写会が行われ、主演の竹野内豊、麻生久美子、そして制作統括・磯智明氏が登壇した。

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今作は、2015年〜16年に放送された連続テレビ小説「あさが来た」の脚本を手掛けた大森美香のオリジナル作品。妻と子供に出て行かれ、家族に捨てられたさえない男性の人生の悲哀を描きながらも、会話のタッチや音楽、そして映像の随所に現れるアニメーションで、物語は明るさを保ちながら展開していく。

第1話では、大学で数学の講師を務めている穂波孝(竹野内)が、高校生向けの公開授業でサービス精神のかけらもない、つまらない講義をしてしまい、「話し方教室」に行くよう命じられる。そこで講師の江崎京子(麻生)と出会うが、口論になり、京子の上司・佐久良(柴田恭兵)になだめられるという展開。

麻生は、完成したドラマを見た感想を「想像していたよりもかわいらしい世界観でした。朗読のシーンが、登場人物の日常の風景とリンクしている映像になっていてすごく面白いなと思いました」とコメントした。

制作統括・磯氏は「朗読というものは、おとぎ話のようにファンタジックで、物語の中に入り込む部分があるんです。ただ、童話的な世界だけのドラマでは、現実とのつながりがあまりないので、孝という人物が家族のことでリアルな部分を背負っていることでバランスをとっています」と制作秘話を明かした。

普段、“かっこいい男”というイメージの強い竹野内は、今作で演じている偏屈な数学者・孝について「自分も心にぽっかり穴が開いてるところがあって…。というか、誰にでもありますよね? 46年生きてきて、僕もいろいろあったので(笑)」と共感する部分もあったという。

今作において、“群読”と呼ばれる複数名での朗読シーンも魅力の一つ。

これについて麻生は「合わせた時に、なにか“すごいもの”を受け取ったぞ! と感じました。みんなで声をそろえて読むということがこんなにパワーのあるものだとは知らなかったので、最初は鳥肌が立ちましたね。読む人それぞれの色が出ていて、聞いていると気持ち良くて、ちょっと泣けてくるくらいのグッときました」と圧倒されたという。

“美声キャスト”が集結する癒やしのドラマで、秋の夜長に誰かの声に耳を澄ませてみては?