天気や気温が不安定だったこの夏、体調不良に見舞われてしまったという方も少なくなかったのではないでしょうか。エアコンがしっかり効いた通勤電車や職場、自宅などの屋内と、猛暑の屋外との気温差で常に体がだるかったり、ひどい風邪をひいてしまったという話も耳にします。

いくら体調が悪くても、仕事の関係で病院へ行くのもままならないほど忙しかったり、なるべく薬は飲まずに治したいという人もいるでしょう。

そこで今回は、ティーコンシェルジュの資格を持つ筆者が、自宅セルフケアにつながる“風邪の症状に効くお茶・ハーブティー”についてご紹介します。

優れた殺菌作用!緑茶

まず、風邪をひかないように、普段から予防の意味でも取り入れたいのが、優れた殺菌効果を持つ“緑茶”。カテキンは空気や飛まつ感染するウィルスや、お腹に入った菌の殺菌もしてくれるのだそう。

また緑茶はビタミンCを含み、風邪を予防したり、ストレスや疲労をリフレッシュする手助けもしてくれます。実は、苦味が強いもののほうがより効果的なんですよ。

また、老化のもとになる体のサビ(酸化)を予防、除去するという、強い抗酸化作用も。しかし、カフェインを含んでいる飲みものでもあるので、妊娠中や授乳中は摂取しすぎないよう注意しましましょう。

「万能の薬」といわれるエルダーフラワー

くしゃみや鼻水、目の充血、喉の炎症、寒気など、風邪の症状が出たときに飲みたいのがエルダーフラワー。抗炎症作用や、血行を良くして発汗作用を促す働きがあります。悪寒や喉の痛み、くしゃみなど、「風邪をひいたかな?」と思う初期症状のときに飲むのが効果的。

アレルギー症状の緩和にも効果があり、ヨーロッパでは“万能の薬”ともいわれているハーブです。

マスカットのような甘い香りでハーブティーが苦手な方も美味しく飲めますよ。

「長寿のハーブ」セージ

なんとなくボーっとしてしまったり、体の火照りを感じたときには“セージ“。強い抗酸化力と抗菌力があり、少し弱った体を守ってくれます。ただし、発汗を止める作用があるため、発熱時に飲むのは避けましょう。

うがいすることにより口内を殺菌する効果も。“長寿のハーブ”と言われ、更年期障害の諸症状に効果があるとされるほか、脳の働きを高め集中力を向上させると言われています。ただし、妊娠中やてんかん発作がある人は避けましょう。

咳だけでなく、胃炎や腸炎にも…マロウブルー

風邪のひき始めや喉が痛いときに良いとされる“マロウブルー”。

見た目はインパクトはありますが、味には癖がなく、それでいて薬効は高いハーブ。粘質物が咳や気管支などの粘膜を保護して炎症を抑えてくれるといわれています。そのため、喉がイガイガしたり咳き込むときにオススメ。また、胃炎や腸炎、ぜんそくにも有効とされています。

元々はキレイなブルーのお茶ですが、レモンを入れるとピンク、ハチミツを入れると紫に変色する特徴があり、視覚からもリラックスできますよ。喉の痛みがひどい時には、殺菌効果と保湿効果のあるハチミツをたらして飲むのがおすすめです。

女性特有の悩みにも…マリーゴールド

熱っぽさを感じたときには、発汗作用があり熱の症状を緩和してくれる“マリーゴールド“。別名は“カレンデュラ”です。肝臓の働きを活発にして消化や解毒を促すといわれていて、風邪で体力が落ちているときに効果的です。また粘膜の保護にも役立つそう。

また、更年期障害や月経痛、月経前症候群など女性特有の悩みも緩和してくれるとされています。また、肝臓機能をサポートするので、お酒を飲む前にも良いですよ。少し“花”特有の苦味があるので、ハチミツを入れると飲みやすいでしょう。

ただし、女性特有の悩みにアプローチするだけに、妊娠中の摂取は控えてくださいね。

咳を止めたいときはリコリス

“リコリス“は“甘草(かんぞう)”とも呼ばれ、ハーブティーに使われる根部分に含まれるグリチルリチン酸という成分は、砂糖の30〜50倍の甘さを持っています。喉に貼り付くような甘味が特徴で、粘膜を保護します。

主に咳を止めたいときや、痰が絡むといったときにおすすめ。また、肝臓の機能を助ける、炎症を抑える、免疫力を上げるなどの効果もあります。

高血圧の人は避けた方が良く、また下痢などの副作用をもたらすので多量に摂取するのは控えるようにしましょう。

「なんだか体調が優れない」というとき、医薬品を頼る前に、まずお茶やハーブの自然の効能を試してみることも1つの手。体調を崩しやすいと自覚している方は、今日からでも実践できる予防&セルフケアとして、ティーブレイクに取り入れてみてはいかがでしょうか。