群馬県前橋市が不用になったマンホールのふた10枚を売り出したところ、約1か月で80人以上の申し込みがあった。

最近のマンホールカード人気の影響もあるらしい。どんなふたが支持を集めたのか、市の水道局にJタウンネットが話を聞いた。

8月1日から全国で初めてふたを販売


以下、マンホールの古い順から(前橋市提供)

「人気が集中しているふたは、いくつかあります。中には、20人以上もが申し込んでいるのもありましたね」

市水道局経営企画課は2017年8月30日、応募状況について取材にこう明かした。



前橋市では、下水道事業に親しみを持ってもらおうと、8月1日から全国で初めてふたの販売に乗り出した。収益目的ではないとして入札は行わず、転売禁止を応募条件にして、1枚3000円(税込)で売り出している。新品は約6万円で、これまで不用なふたはリサイクル業者が1000円ほどで買い取っていた。

ふたは、1983〜2012年ぐらいに製造され、年代ごとにデザインが大きく3種類に分かれている。



経営企画課によると、中心に市章が刻まれたふたが最も古い。次は、市の花であるバラがいくつも彫られたふたで、車の滑り止めとして小さな突起がたくさん付いているふたが最も新しい種類だそうだ。裏側は、ほとんどが「井」の形に鋳造されていたが、放射状の形も2つある。いずれも鉄製で、直径は約60センチあり、重さは約40キロとなっている。

ふたの状態は、使い古したものだけに、ほとんどにさびや傷が入っている。全体が赤くさびているものから、補修スプレーをかけて黒く色つやがでたものまで様々だ。

群馬県内外から84人が購入申し込み



マンホールのふたについては、8月29日に前橋市水質浄化センターで展示会が開かれた。市内のほか東京などから計8人が参加し、それぞれの目でふたを品定めした。ふたに詳しい愛好者もいて、裏面などのデザインから市が産業遺産として保存してもいいとの声も出たという。

購入の申し込みは、8月30日夕までに群馬県内外から84人にも達し、10枚ともすべて抽選となる見込みだ。

どのふたが一番人気だったかについては、経営企画課では、購入する人への公平性を考えて、9月7日の応募締め切り後に発表したいと取材に答えた。

不用になるマンホールのふたは、毎年100枚ぐらい出てくるといい、今回は、状態や種類のバランスを見て10枚を選んだ。今後、第2弾の販売をするかどうかは、検討中だとしている。

ふたは、庭の置き物にする考えの人が多かったが、電話の問い合わせでは、ジンギスカン料理で肉などを焼くのに使いたいという人もいた。ただ、いずれにしても、鉄製なのでいずれはボロボロになるといい、保存状態によっては10年持つかどうか分からないそうだ。