新型プリウスPHVは、現行プリウスとプラットホーム「TNGA」を共有しながら、様々な技術を積み重ねてEV機能を増強。「EVとHVの両刀使い」とも言うべき二刀流の高性能を手に入れました。

駆動用リチウムバッテリーの改良では、先代比で重量や容積は約1.5倍増に留めながら、約2倍の電力容量を確保。EV走行距離も68.2kmで約2.6倍も伸ばすとともに、EV走行での最高速度も100km/hから135km/hへ進化しました。充電時間も短く、急速充電なら約20分で約80%。AC200V充電では、約2時間20分で満充電にできます。

新型プリウスPHVでは、EV走行時のパワーアップも実施。先代では2つのモーターを駆動用と発電用で別々に分けて使っていましたが、新型では発電モーターにワンウェイクラッチを組み込み、駆動モーターとしても機能するデュアルモータードライブを採用。HVシステムを基盤としながら、最小限の改良でパワーアップを実現したのです。

また走行方法についても、任意にEVとHV走行を選択できますし、HV走行をしながら駆動用バッテリーへの充電も可能です。そのため例えば、山坂道まではHVモードで走って駆動用バッテリーを温存し、山坂道でEVモードに切り替えて、トルク&レスポンスに優れたデュアルモータードライブを楽しむことができるようになりました。

新型プリウスPHVのエンジンは、熱効率でディーゼル並みの約40%を達成しています。ただあまりに効率が良すぎて熱が発生しにくく、冷間始動時の暖房が悩ましいところ。そこで、冷媒の圧縮膨張で熱交換を行うヒートポンプ式エアコンを採用し、暖房のためのエンジン始動問題を解消しました。

駆動用バッテリーの大容量化に伴い、外部への給電機能も大幅に強化。アクセサリーコンセントを使うと100V1500Wの給電が、EV給電モードでは満充電の駆動用バッテリーから約3時間、HV給電モードならガソリン満タンでのエンジン発電から約2日間も可能となりました。新型プリウスPHVは、アウトドア等での電源としてだけでなく、災害といった緊急時の発電所としても大いに頼りになる存在になったのです。

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

第550弾プリウスPHVのすべて(より深く知りたい方はこちらがオススメ)
http://3a.as-books.jp/books/info.php?no=NMS20170304

EVとHVの二刀流! 新型プリウスPHVは様々な技術の積み重ねでEV性能を増強(http://clicccar.com/2017/08/31/506056/)