旧ソ連の軽飛行機、アントノフ2(An-2)。写真は1998年、キューバに納入された同型機、参考写真(FILES/AFP/Getty Images)

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 度重なるミサイルを発射する北朝鮮は軍事力の向上に注力している。しかし、北朝鮮軍の装備はほとんど旧ソ連時代の小型兵器、または中国か北朝鮮で作られた模倣品ばかりだ。軍事専門家は、その時代遅れの兵器は武器ハイテク化が進む今では、意外な戦闘力となると指摘する。

 北朝鮮がかつて公開した軍事訓練の映像では、70年前に開発された旧ソ連時代の小型輸送機「翼の生えたトラクター」ともよばれたアントノフ2(An-2)から、北朝鮮軍の空挺部隊の兵士が降下するシーンがあった。

 1940年代に初飛行したノスタルジックな機体は、北朝鮮では「現役」だ。米FOXニュースは29日、同機種に関する軍事専門家の分析を以下のように紹介した。

 「機体が木製であるうえ、飛行高度が低いことから、レーダーに探知されにくく、偵察機が尾行するのも困難。核ミサイルの輸送目的で使う場合、韓国の監視をくぐり抜ける可能性がある」。

 アントノフ2は飛行速度が遅く、離着陸しやすいという特徴から、滑走路が短くて条件が整っていない飛行場にも順応する。一部の機種は極寒などの悪天候にも強い。

 北朝鮮が2015年にアントノフ2をはじめて導入し、今はおよそ200機を保有している。機体の上部をブルー、下部をグリーンにペイントするなど、監視を逃れる工夫を施している。

(翻訳編集・叶清)