8月29日、北朝鮮は中距離ミサイルを発射。(STR/AFP/Getty Images)

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 韓国の国防部は31日、国会の国防委員会で北朝鮮が29日に発射した「火星12」について、「中距離弾道ミサイル(IRBM)を通常角度で、約2分の1の射程距離で発射実験した」と分析した。

 また、今回の弾道ミサイルは「日本本土を越え、東側に約2700キロ飛行した」と説明した。火星12の射程は4500〜5000キロと推定される。

 最大射程に届かなかった理由について、韓国国防部は北朝鮮は半分ほどに故意に射程を減らして発射した」と分析している。産経新聞も、防衛省幹部の話として「燃料を減らしたり、途中で燃焼を止めて意図的に距離を抑えたりした可能性もある」と伝えた。一方、元自衛艦隊司令官の香田洋二氏(元海将)は、ミサイルを推進させるブースターを切り離すタイミングが遅れたなどの理由で距離が延びなかった可能性があると指摘した。

 韓国国防省は「北朝鮮が今後、弾道ミサイルの追加発射や6回目の核実験をする可能性がある」と説明した。

 米ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究大学院の米韓研究所は30日、新たな核実験をすぐに実行する兆候はないものの、いつでも実施可能な「高度な待機状態」にあるとの見解を公表した。

 ドナルド・トランプ米大統領は30日、ミサイル発射を繰り返す北朝鮮への対応について、「対話は答えではない」と主張した。

 国連安全保障理事会は29日夜に緊急会合を開き、北朝鮮によるミサイル発射を非難し、あらゆるミサイル実験の停止を求める議長声明を全会一致で採択した。

 安倍晋三首相は今回のミサイル発射後、29日に続き30日にも米トランプ大統領と電話会談した。首相は会談後の記者会見で「現在の情勢の認識や今後の対応について話せないが、完全に一致した」と述べた。

(編集・李沐恩)