看板メニューのスリランカカリー。ランチはサラダと食後のヨーグルトアイスと紅茶がセットになって970円。カレーは4種から選べる

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なんだか無性に食べたくなる“激辛スパイシー料理”。「辛〜っ!旨〜っ!」といっぱい汗をかきながらも、夢中で箸が進んでしまうオススメの5軒を紹介。麻婆豆腐、カレー、韓国料理、辛麺など、ジャンルを問わずにおいしい激辛料理をそろえました!あなたにぴったりの激辛料理を探しに出かけてみてね。

【写真を見る】「スリランカヌードルカリー」(880円)は、炒めた野菜とビーフンに、チキンとポテト、2種のカレーがマッチする

■ 不思議香菜 ツナパハ

1988年に創業した老舗のスリランカカリー専門店「不思議香菜(ふしぎこうさい) ツナパハ」。スリランカから直輸入する27種のスパイスと、ココナッツミルクで作る「スリランカカリー」(単品880円)は、刺激的な辛さのなかにも、まろやかなコクがあり、あとを引くおいしさだ。辛さの調節もできるので、初心者でも、激辛ツウでも満足できる。

「スリランカヌードルカリー」(880円)は、炒めた野菜とビーフンに、チキンとポテト、レンズ豆の3種のカレーがマッチする。ビーフンにたっぷりグルービーを染み込ませて食べると、より美味に。辛さが物足りない人には「脳天を直撃する刺激」と謳うスパイス増量「リアルレッドカリー」にすることも可能だ。

店内は、オープンキッチンなので、調理しているようすが見られるのもうれしい。

場所は、若者や観光客で賑わう天神西通りのど真ん中。ビルの5階にあり、窓際の席からは天神の街を眺めることができる。

[不思議香菜 ツナパハ]福岡県福岡市中央区大名2-1-50 大産西通ビル5F / 092-712-9700 / 11:30〜22:30(LO) / なし

■ 中国大明火鍋城

福岡の激辛好きがリピートする超有名店「中国大明火鍋城(ちゅうごくだいめいひなべじょう)」。看板メニューの「重慶火鍋 二色スープ(単品)」(1240円・税抜)は、痺れる辛みが特徴の花椒や唐辛子を効かせたスープに、肉や海鮮、野菜の甘味が溶け出し、辛さのなかにも深みのある味わい。あっさりなのにコク深い白湯スープも絶品だ。

“舌がシビれなければ麻婆豆腐ではない!”という信条のもと、スパイスを本場と同じように使った「マーボードーフ」(660円、大950円・税抜)は、汗がふきでるほど辛いのに、食べ続けてしまう旨さ。

場所は、福岡タワーやヤフオクドームがある百道エリア。店内では、厨房から四川語が飛び交う声が聞こえ、本場にいるような雰囲気を体感できる。ゆったりと150席を用意しているので、少人数から大人数まで、幅広く利用できる。

[中国大明火鍋城]福岡県福岡市早良区百道1-5-1 / 092-846-2116 / 11:30〜14:00 18:00〜22:30、土曜・日曜・祝日11:30〜15:00 17:30〜22:30 / なし

■ 本格四川料理 三鼎

中国の有名ホテル・金鳳山の元料理長が腕を振るう「本格四川料理 三鼎(さんてい)」。数十種類というメニュー数の多さも魅力だ。「アオリイカと発酵唐辛子の鉄板焼き」(1380円・税抜)は、柔らかいアオリイカの食感とシャキッとした野菜に、発酵唐辛子がよく絡み合う。辛さのなかに感じる旨味に箸が止まらない。

「牛筋と筍・シイタケのとろみ鍋」(980円・税抜)は、自家製の唐辛子とラー油を使った、とろみのある餡と平麺がよく絡む。また、「汁なし坦々麺」(900円・税抜)などの辛麺は、辛さを調整することができる。

食後には「黒糖ビンフェン」(380円・税抜)がおすすめ。ツルんとした食感で、シビれた舌を落ち着かせてくれる。

「XO醤」(800円)や「豆板醤」(600円)、「唐辛子」(108円)など、自家製調味料も販売している。

「本場四川の味を日本へ広めたい」という思いから、日本人好みの味付けにするのではなく、本場四川の味で勝負してきたと語る料理長。“熱くて辛くて旨い”料理を素早く作りあげる。

2017年に10周年を迎え、リニューアルされたばかりの店内には、洗練された空間が広がる。観光客やビジネスマン、週末は家族連れも訪れる。個室が完備され、ワインなどのアルコールも充実しているので、接待として利用されることも多い。

[本格四川料理 三鼎]福岡県福岡市中央区天神4-5-13 天神豊ビル1F / 092-731-1180 / 11:30〜14:30(LO)18:00〜22:00(LO)、土曜・日曜・祝日 17:30〜22:00(LO) /日曜日

■ 辛麺鶴商店

親不孝通りのほぼ中央、赤と黒を基調とした外観からして、いかにも辛い料理が食べられそうな雰囲気が漂う「辛麺鶴商店(からめんつるしょうてん)」。看板メニューの「辛味噌もつ炒め(800円)」や夏期限定「辛冷麺(900円)」などの“辛いけど旨い!”メニューを提供する。

辛麺は、1辛(辛)から15辛(超辛)まで、レベルを選ぶことができる。メニューには無いが、辛さが苦手な人のために0辛、究極の辛さを求める人のために500辛や1000辛まであるというから驚きだ。数種類の唐辛子を混ぜた鶏ガラスープと辛みそ、もちもちの卵麺に、溶き卵が独特の旨味を引き出す。臭みが少ない青森産のニンニクを使うので、女性客からの人気も高い。

麺類以外の手頃なサイドメニューも充実している。見事な羽がついた「手づくりパリパリ餃子」(500円)は、定番人気。餡には、希少な豚ほほ肉を贅沢に使用する。1皿に10個と多めだが、ジューシーな味わいに、ペロリと平らげられる。

2013年4月に本店がオープンし、そのおいしさはクチコミで広がり、翌年2014年3月には2号店となる中洲店もオープン。本店は、平日夜翌3時まで、週末と祝全日は翌5時まで営業しているので、飲み会後のシメとしての需要も高い。最初は3辛くらいからスタートして、徐々にレベルを上げていくのも一興だ。

[辛麺鶴商店]福岡県福岡市中央区天神3-5-11今泉ビル1F / 092-714-2572 / 11:30〜15:00、17:00〜翌3:00(金曜・土曜・祝前日〜翌5:00) / 日曜・祝日

■ ロックストック 西中洲店

本格韓国料理を味わえる「ロックストック西中洲店」。2002年に1号店となる大名店がオープンし、現在は、西中洲店と薬院店の3店舗を展開する。オーナーのキムさん一家に代々伝わる、秘伝の薬念ダレ「ヤンニョムジャン」で作る本場の味はどれも秀逸。なかでも人気の「コプチャンチョンゴル」(1人前1200円※注文は2人前〜)は、プリプリのホルモンと豆腐、ニラ、じゃがいも、玉ねぎなど、野菜がたっぷり入ったヘルシーな辛旨石焼鍋。シメに石焼ピビンバにしても絶品だ。

さっぱりしたものを食べたい人には、韓国水冷麺「ムルネンミョン」(750円)がおすすめ。でんぷんが主原料のモチモチ麺と、牛骨と酢で作られたベースのスープが絶妙にマッチする。酒を飲んだあとのシメにもぴったりのやさしい味わいだ。

マッコリやチャミスルなど、韓国伝統のアルコールも充実。マッコリは「ペマッコリ(梨のマッコリ)」、「クワイルマッコリ(果肉入りフルーツマッコリ)」など、女性に人気のフルーツ系がラインナップ。深夜1時まで営業しているので、時間を気にせず過ごすことができるのもうれしい。

場所は、春吉交差点の角。ガラス張りのおしゃれなビルの3階に店を構える。都会的な雰囲気のなかで食事を楽しもう。

[ロックストック 西中洲店]福岡県福岡市中央区西中洲1-21 GIOビル3F / 092-406-5778 / 18:00〜翌1:00(LO24:00) / なし

【九州ウォーカー編集部/取材・文=山本佳世、安藤エリカ、撮影=鍋田広一(パンフィールド)、菅祐介】