【特集】これがプラモデル!?「フィギュアライズバスト 初音ミク」を自分なりに楽しんでみよう

写真拡大 (全23枚)

皆さんはバンダイから発売されている「フィギュアライズバスト」シリーズを御存知でしょうか。樹脂製の組み立てキット、いわゆる「プラモデル」でありながら完成品フィギュアのようなクオリティを誇るという今、話題沸騰のアイテムです。

インサイドでも度々ご紹介しており筆者、ライターのひびきが担当しておりました連載「日々気まぐレポ」でも何度か取り上げさせていただいておりました。

そのラインナップは「機動戦士ガンダム」や「マクロス」といった定番シリーズ作品から、「ラブライブ!サンシャイン!!」、「アクティヴレイド -機動強襲室第八係-」といったアニメ作品まで多種多様。数々の人気作品から様々なキャラクターがリリースされてきました。

そして今回、このフィギュアライズバストシリーズにボーカロイド「初音ミク」が満を持して登場。そこで本稿では、その制作レポートをお届けしたいと思います。ワンポイントテクニックも交えてご紹介していきますので、是非組み立ての参考にしてみてください。

◆いざ開封!

まずはパーツをチェックしましょう。今回のキットにはAパーツからD2パーツまで7枚のランナーがセットになっています。多くもなく少なくもなく、マルチカラーのキットとしては程よいバランスで初心者向きと言えるでしょう。この他2枚のシールが付属しています。

◆組み立ては胴体から

続いては胴体の組み立てから。説明書で指定されたパーツを見つけて、模型用ニッパーなどでゲート跡(バリ)に気をつけながら枠から切り離していきます。この際、切り取り後をヤスリなどで整えると見栄えがグッと良くなりますよ。

胴体は単純なモナカ割りですが、パーツ同士の合せ目が服の縫い目に来るようになっていますので、非常に自然な見栄えで仕上がります。

最後にネクタイやリボンなどの装飾品を取り付けて胴体は完成です。

◆これが脅威のレイヤードインジェクション

いよいよ、このキットの目玉となる頭部の組み立てです。首にボールジョイントが仕込まれており、完成後でもある程度の角度をつけて表情を作ることが可能になっています。中央のピンクのパーツは口腔になるようです。

そしてこれがミクさんの御尊顔です。なんかもう既に完成品のレベルです。しかも瞳などの複雑な色分けは塗装でもシールでもないのです。

そう、これがフィギュアライズバストシリーズ最大の特徴となる「レイヤードインジェクション」という技術。なんとこのAパーツ、全て樹脂の流し込みだけで成形されています。つまり、これが金型から生み出されたそのままの状態なのです。

よく見ると、瞳孔周りにはクリア樹脂が使用されており、透けや滲みによる表現を堪能することがもできます。なんという変態テクノロジー。バンダイの成形技術は化物か。

そんな顔面を丁寧に頭部にはめ込み、ヘッドセットを取り付けます。組んでしまえば外側からは殆ど見えない耳もちゃんと造形されています。なんという細部へのコダワリ。最後に前髪と首パーツを取り付ければ頭部の完成です。

◆表情の要、腕パーツ

続いては腕パーツ。単純な構造ながらこちらも合わせ目がわかりづらくなるよう配慮されています。また、袖の内側も別パーツ化されており色分けも完璧。

指先は細かな造形となっていますので、組み付ける際に折ってしまわないように十分気をつけましょう。胴体へ取り付けてこちらも完成です。

◆最後はツインテール

いよいよ組み立ても大詰め。最後のパーツはミクさんのトレードマークでもあるツインテール。この複雑な形状がほぼ1パーツで造形されていることに驚きます。裏打ちのパーツとの間に若干合せ目ができますが、こちらもかなり目立たない後ろ側となっていますので、処理はお好みで。

ツインテールも本体に組み付けて、いよいよ完成です!

◆これがフィギュアライズバストだ

ひとまずパチ組で完成させてみました。特に組み付けが難しいと行った部分もなく、ストレートに組めば1時間程度で完成させられると思います。

何度もいいますが、塗装は一切ナシ。この状態では付属のシールも貼っていません。それでいてこのクオリティ。実際に目にしていても完成品フィギュアと見紛うレベルです。

◆一手間加えてオリジナルのミクさんに
このままでも素晴らしい出来ではあるのですが、せっかくのプラモデル。ここから更に手を加えて自分だけのミクさんにしてしまいましょう。

まずはこちら、どこのご家庭にも普通にあるメラミンスポンジです。これでおもむろに肌の露出部分を磨いていきましょう。

するとこの通り、プラスチック特有のテカリが消えてツヤ消し塗装のような効果を得ることができました。衣装などあえてテカリを残しておきたい部分はそのままにしておくと、よりメリハリの付いた印象になります。

続いてシール貼り。成型色では足りない色を補ってくれるので、特に拘りがなければ積極的に使っていきましょう。素手で扱うと糊に油分が付着してしまいますので、なるべくピンセットを用いることをオススメします。

しかし手軽な一方で、シールには立体面に弱いという弱点もあります。いくら気をつけて貼っても複雑な面ではシワになったり、剥がれやすくなったりします。今回のキットでは服のフチなどが、ややしんどい部分。

こういう場合は思い切って部分塗装も選択の一つ。マスキングテープで塗装箇所以外を覆ってやると、不要な部分に塗料が付着しないので不慣れな方は是非、挑戦してみてください。

◆これが僕だけのミクさんだ

というわけで、部分塗装もキメてサクッと完成です。そのまま組んだだけでも良い出来なのですが、一手間加えることで更に満足度の高い仕上がりになりました。

今回の「初音ミク」は非常に素直なキットで、普段プラモデルを組まないという方に向けた取っ付き易い入門的なキットであることはもちろん、部分塗装をはじめ手を加えれば加えるだけクオリティに反映されていくという一面を持っています。単純に組み立てるだけでも良いし、腕に自身のある方はフル塗装をしてみるのもアリ。組み立てた人の数だけ多様な作品に仕上がる、幅広い楽しみ方ができる「初音ミク」らしいキットとなっています。これは間違いなくオススメです!

(C) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net