2017年8月25日、大型のハリケーン『ハービー』の上陸で、甚大な被害を受けた、アメリカのテキサス州。

大雨によって冠水した地域もあり、非常事態宣言が出されます。人々は、危険な場所から避難することを余儀なくされました。

しかし、急いで避難していたのは、人だけではありませんでした。

外は危ないから、いさせてほしいの!

テキサス州のヒューストンで、タカがタクシーに避難するハプニングがありました。

運転手のウィリアム・ブルソさんは、乗り込んできたタカに驚きます。

タカは座席で身構え、ブルソさんを見つめてきます。

動画を見ると、警戒はしていますが、「出ていきたい」という様子は見られません。

ブルソさんは、分厚い手袋を付けた手にタカを止まらせ、飛ぶようにうながしてみます。しかしタカは、一向に飛ぶ気配がありませんでした。

大型ハリケーン『ハーベイ』の風が、まだ強いようです。

空をちらっと見て、ブルソさんの顔を、訴えかけるように見つめます。

「安全な場所にいたい」という希望をくみ取ったブルソさんは、タカが自分から出たがるまで、保護しました。

ブルソさんはタカをワインバーまで連れて行き、ハリケーンのニュースを見ながら、危険が去るのを一緒に待ちます。

その後、ブルソさんの元を訪れた『TWC動物保護センター』の職員に、タカは引き渡されました。

『魔法のような2日間』を過ごしたという、ブルソさん。ハリケーンが不思議な縁で引き合わせた、1人と1羽でした。

自然災害で命がおびやかされるのは、人も動物も同じです。

普段は触れ合わないもの同士でも、危機的状況の中では「尊い命を守ろう」という気持ちが、自然と湧いてくるようですね。

タカに信頼されたブルソさんには、そんな気持ちがあふれていたのでしょう。

[文・構成/grape編集部]