30日(2017年8月)午後に首都圏を突然襲った猛烈な大雨で、東京では3年ぶりに記録的短時間大雨情報が出された。

そんななか河川敷で釣りを楽しんでいた70代の男性が逃げる暇もなく中洲のようになった濁流の中の立ち木に取り残された。番組では、1時間半近くに及んだヘリによる防災航空隊員の決死の救出劇を追った。

不安定な天候という予報があったが、誰も局地的なゲリラ豪雨が襲うとは予想していない異変だった。

東京・練馬区に隣接する埼玉・新座市の柳瀬川。普段は水量の少ない中小河川だが、このゲリラ豪雨で一気に増水。河川敷で釣りを楽しんでいた男性と友人があっという間の増水による濁流で逃げ場を失った。

友人は濁流に流されてしまい、男性はかろうじて中洲のようになった立ち木につかまり救助を求めた。

駆け付けた消防本部の救助隊は最初、救命ボートで救出を何度も試みたが、流れが速くて男性に近づくことができない。

そこへ県防災航空隊のヘリが到着。隊員がロープで降下しようとするが、立木がじゃまになって男性のいる真下には降りられない。立ち木から少し外れた場所に降下したが、今度は濁流で近づけない。ようやく男性の元に辿り着きロープで釣り上げ救出した。

救出した大塚義久隊員は「あそこまで濁流のなかでの訓練を正直積んでいなかった。ああ、これが現場なんだなと率直に実感した」と大役を無事に終え、ホッとした表情で話した。ただ残念なのは濁流に流された友人で、現在も行方不明という。

立ち木に登って助かった

市民防災研究所の坂口隆夫所長は「ヘリの救助では邪魔だった立ち木に男性が登って救助を待っていたのがよかった。濡れると体力を消耗したり、流れてきた材木などで負傷したりする。一方、流れが速い中でよく救助できたと思う。成功でした」と称えた。

スタジオでも高木美保(タレント)が「こうやって常にベストの方法で救助に向かわれているんだなと感じますね」。

ところで心配なのは台風15号のゆくえ。伝えた野上慎平アナによると、現在、970ヘクトパスカルと勢力を強めながら、小笠原諸島付近でほとんど停滞状態という。週末には関東から東北にかけて太平洋岸に沿って北上するとみられ、強い雨や風に注意が必要という。