世界的なトランペッター、日野皓正(74)が公開されたコンサートのさなか、ドラムを演奏していた男子中学生の毛髪をわしづかみにし、往復ビンタ。31日(2017年8月)発売の週刊誌が報じた記事をもとに番組がその暴行の顛末を追った。

まずは週刊文春デジタルが伝えたその暴行シーンの動画から。

激しくドラムをたたく男子中学生の元に歩み寄り、日野がいきなりドラムスティックを取り上げ投げ捨てた。ところが中学生はやめずに素手でドラムを叩き続けた。

席に帰ろうとした日野が再び戻り、今度は中学生の毛髪をわしづかみにして揺さぶり、「なんだ、その顔は」と顔をめがけて往復ビンタを加えた。

会場に演奏を聴きに来た人たちには一体何が起きたのか、しばらく理解できなかったようだが、会場にいた荻野健司・世田谷区議はこう説明する。

「最後のコンサート曲で各プレイヤーの子どもたちがソロを取って演奏していた。ドラムのパートになったところで時間的に長すぎてやめさせようとしたが、やめなかった」

このコンサートは、中学生向けの体験教育事業の一環として、世田谷区教育委員会が主催した『ドリームジャズバンド』。公募で集まった中学生40人が校長の日野らプロ奏者の指導を受け、この日は特訓の成果を発表する場だった。

暴力に批判も

日野にしてみれば、特訓の成果を披露する発表会で脱線した中学生への指導の一環だったのだろう。目くじら立てるほどではない。騒げばかえって大げさになるのだが、しかし暴力はどんな理由でも許されないのが今の流儀だ。

この暴力沙汰を伝え聞いた田中優子・世田谷区議が激怒し、「何百人も入るパブリックシアターの中でそんなことをするかな。あれは絶対なし。それを教育委員会主催のイベントなのに何もなかったかのごとく終わった...」と批判した。

一方、ビンタをもらった中学生の父親は「ジャズを理解している人からすればうちの子が悪い。私はそう思っています」。そして中学生も「自分が悪いと納得しています。今回の件でドリバンが無くなる事態に絶対になってほしくない」と反省し、日野の特訓をまた受けたいと話しているという。

日野は海外へ行っていて留守のため、代わって事務所関係者がこんな説明を。「彼は気に入った子には厳しく指導する。『ドラムの子は天才肌で気に入った子だった』と話していた」という。

スタジオでは、日野とは個人的な知り合いだという高木美保(タレント)が「ビンタはちょっとやり過ぎ。日野さんは不器用な方で、言葉よりも音で伝える人...」と感想を漏らした。