30日深夜放送、フジテレビ「村上信五とスポーツの神様たち」では、「伝説の球場売り子の(秘)テクニックを大公開!」として、様々なテレビショッピングで活躍する実演販売士・レジェンド松下氏がゲスト出演。横浜スタジアムで売り子をやっていたことがきっかけで販売士になったという同氏が、その販売テクニックを語った。

ビールの売り子といえば、20キロ近くもあるサーバーを背負って、階段になっている球場客席内を売り歩く重労働である一方、アイドル並みのルックスで人気を集める売り子も多く、最近では、販売数向上を目指し、実際の売り子でアイドルグループを作ってしまう球団もあるほど。

だが、松下氏が販売を担当していたのは、「普通にやってると(1試合で)20〜30杯くらい」しか売れないコーヒーだったという。それでも「ビールと同じくらい売ってました。横浜スタジアムだけでなく、日本で一番コーヒーを売っていたのは僕って言えるくらい」と豪語する同氏がコーヒーを売りまくったテクニックとは――。

「まず売る人を決める」と切り出した松下氏。ベイスターズが優勝した98年前後で売り子をしていたため、球場には沢山の客が詰め掛けていたようだが、「攻撃している時は誰も買ってくれない」とキッパリ。
「まず相手が攻撃して、終ったそのタイミングが宣伝のチャンス」と続けると、なんと松下氏はスタンドのゲートによじ登って「皆さん、次の回ベイスターズが必ず点を取ります。点を取ったらお願いですからコーヒーを買って下さい。今日は2杯しか売れてません」などと、大胆な宣伝と泣き落としで販売数を伸ばしていたという。

その他にも、まだインターネットが今ほど普及していない時代ということもあり、購入者に選手の応援歌を書いたメモを配ったり、横浜ファンであることをアピールするため、大洋のユニフォームを着て販売したという松下氏。最高で一日200杯以上ものコーヒーを販売したとして村上信五らを驚かせた。