ファーガソン氏、レアルの盤石振りを絶賛「止めようがないチーム」

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 マンチェスター・Uの指揮官を27年に渡り務めた名将アレックス・ファーガソン氏が、30日に行われた“UEFAエリート・コーチ・フォーラム”の席で、現在のフットボール界に関して自身の見解を示した。

 UEFAがシーズン初めにヨーロッパのトップクラブの監督を集めて行う恒例の討論会に、ゲストスピーカーとして出席したファーガソン氏。古巣の現指揮官であるジョゼ・モウリーニョ監督、レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督、バルセロナのエルネスト・バルベルデ監督、ユヴェントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督といった錚々たる面々を前に、これまでの常識を逸した巨額の金額が動いている移籍市場に関する提言を行った。

「私はもう監督ではなく、彼ら(現役の監督)が大きな責任を背負っている。補強にお金を使うのは今後も続いて行くスタンダードであり、そうなるのはフットボール界が財政的に健全だからだ。我々が必要としているのは、リーグ戦が始まる前にマーケットが閉じることだ。殆どの監督がそうなることを期待していることだろう。開幕後にチーム編成を変更することなど誰も望んでいないからね。とりわけ、第三者が他チーム間の移籍の煽りを食らってしまうのは好ましくない」

 ファーガソン氏はまた、導入するべきか賛否が分かれているVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)について、結論を出すのは時期尚早との姿勢を示した。

「VAR導入はまだ完全な賛同を得ていない。ビデオを見せられても判断が付きかねるケースもあるからだ。とはいえ、技術の進歩は妨げられるべきではなく、近いうちにフットボール界でVARが当たり前になる可能性もある。もう少々チャンスを与えて見守るべきだろう」

 一方、今後のヨーロッパのクラブ間の覇権争いに関して意見を求められたファーガソン氏は、昨シーズンのチャンピオンズリーグで史上初の連覇を果たしたうえ、リーガ・エスパニョーラとの2冠を達成したレアル・マドリードの盤石振りに太鼓判を押した。

「レアル・マドリードは倒すのが極めて難しいチームだ。現在の団結力を維持できれば、彼らは止めようがないチームとなり、今後3、4年はフットボール界を支配し続けるだろう。ユヴェントスは彼らに代わり得る良い存在だ。しかし、レアル・マドリードは何と言っても、試合を制圧しながら良質なプレーをする」

文=北村敦