日本代表の宿敵!オーストラリア代表の「本当の姿」を大解剖する

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大詰めを迎えているワールドカップ・アジア最終予選。

グループBで首位に立つ日本代表は、最後の2試合でオーストラリアとサウジアラビアと対戦する。

日本は予選においてオーストラリアとの相性が良くない…。ここでは、オーストラリア通の編集部Kに素朴な疑問をぶつけてみた。

▼オーストラリアといえばフィジカルサッカーなイメージだけど、今もそうなの?

「そうとはいえない。

横浜F・マリノス行きの噂があったジョゼップ・ゴンバウ、ベガルタ仙台を率いたグラハム・アーノルド、そして現在のオーストラリア代表を指揮するアンジュ・ポステコグルーらの指揮官がAリーグでパスサッカーを導入し、今や国内はポゼッション全盛。

スペイン人の獲得もブームになった。その影響を受けて代表もかなりグラウンダーで繋いでいくチームになっている。もちろんフィジカルの強さは残しながらであるが。

それはもちろんアーロン・ムーイ、トム・ロギッチらの新鋭テクニシャンが果たしている役割も大きい」

▼なんか3バックらしいけど?

「3バックに守備的なボランチ、攻撃的なウイングバックという非常に珍しいシステムを使っており、コンフェデレーションズカップでも話題になった。

この形は今予選の途中から導入されたものだが、強みはとにかく前線に人数がかかりやすいこと。ペトロヴィッチ体制時の浦和レッズと似た狙いがあるのではないかと思っている」

▼今の調子は?

「強み弱みがハッキリしているのでチームとしての完成度が高いとは思わないのだが、アーロン・ムーイやトム・ロギッチ、トミ・ユリッチなど前線がかなりフィットしており、さらにコンフェデレーションズカップを戦ったということが大きい。

前の試合から時間が開いたため断言は難しいが、選手のコンディションという点では日本を上回っているだろう」

▼日本が注意するべき点、逆に突くべき点は?

「注意すべきなのはサイド。そして突くべき点もサイドだ。

オーストラリアはウイングバックがどれだけ攻撃的にやれるかが攻守に大きく影響する。

もし右のマシュー・レッキー、左のブラッド・スミスが早いタイミングで仕掛けてくる展開になってしまえば、常に押し込まれてしまうだろう。

パサーであるムーイからの展開を止めるか、あるいはウイングバックと3バックの間を執拗に狙えれば、日本のチャンスだ。センターバック陣は決して俊敏ではないので、仕掛ければ何かが起こるだろう」

▼要注意選手は?逆に日本のなかで生きる(相手にとって嫌な)選手は?

「誰もがそう言いそうではあるが、トム・ロギッチ。

やはり190cmもありながら技術、ドリブル、シュート、パスを持つ彼は日本にとって止めやすい相手ではないだろう。コンフェデレーションズカップでも見せたあの得点力は脅威である。

その為には、チームを司るアーロン・ムーイからのパスを遮断してやらないといけない。

日本で生きるのはスピードがあって外から中に行ける選手だと思っている。乾、原口、関根、齋藤学などはおそらく使いようによってかなり有用だろう(関根と齋藤は招集されず)」

▼今もエースはティム・ケイヒルなの?

「エースとはいえない。スーパーサブ+精神的支柱というところではないだろうか。

衰えは見えるがまだ得点力は高く、警戒すべき選手の一人ではある」

▼ぶっちゃけ日本は勝てる?

「ハマれば強いが、ハマらなければそんなに絶対的ではない。おそらく蹴り込みまくってくるチームのほうが日本にとってはやりにくいはず。

コンフェデでは健闘したが、そんなに警戒されていなかったという感もある。

アジア予選ではまだそんなにいいバランスを見いだせていない。日本がここでスカウティングを怠るはずがない。昔よりは勝てる相手になっていると言いたい」