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text:Yasuhiro Ohto(大音安弘)

もくじ

プロローグ
ーN-BOX 計4回の軽自動車ナンバー1
エクステリア
ー「N-BOXらしさ」と「洗練/上質」がキーワード
インテリア
ー「居心地のよさ」がホンダの訴求ポイント
シャシー
ー更なる低床化とキャビンスペースの拡大
パワートレイン
ー自然吸気とターボの2種 前者は「VTEC」
装備
ーシート、スライド幅が増 「Honda Sensing」標準化
グレードと価格
ーホンダN-BOX
ーホンダN-BOXカスタム
代表モデルスペック
ーN-BOX GLとN-BOXカスタムG EX ターボを基準に比較

プロローグ

N-BOX 計4回の軽自動車ナンバー1

ホンダの新世代軽自動車「Nシリーズ」の第1弾として、2011年11月にデビューしたN-BOXは、累計販売台数が112万台を突破。

2012年と2013年、2015年と2016年の計4回の軽自動車ナンバー1に輝いただけでなく、モデル末期となった今年上半期の販売も軽自動車トップを飾るなど依然として絶好調だ。

そんな大ヒット軽トールワゴンのN-BOXが8月31日に初のフルモデルチェンジを迎える。Nシリーズとしても初の第2世代となる新型が目指したのは「日本の家族の幸せのための次世代のファミリーカー」だ。

そこで初代を全方位で超えるべく、プラットフォームを含めて全体の約90%の部品を刷新しているという。

これにより全体で約80kgもの徹底した軽量化、更なる低床化と高い安全性を実現させた新プラットフォーム、後席スペースをより拡大した快適なキャビン、低燃費と爽快な加速を両立させた新パワートレインなど隅々まで進化させている。

また570mmの助手席スーパースライドの採用や先進安全運転支援機能の「Honda Sensing」の全車標準化など注目の新装備も満載だ。

モデル構成は、標準車とカスタムの2つを軸となるのは従来同様。ただ装備の充実化もあって価格はモデル全体で138万5640円〜208万80円と以前よりも高くなっている。では、早速、新型の詳細を見ていこう。

まずは愛らしいエクステリアからだ。

 
▶ エクステリア ▶ インテリア ▶ シャシー ▶ エンジン ▶ 装備 ▶ グレードと価格 ▶ スペック

 
▶ プロローグ ▶ インテリア ▶ シャシー ▶ エンジン ▶ 装備 ▶ グレードと価格 ▶ スペック

エクステリア

「N-BOXらしさ」と「洗練/上質」がキーワード

「N-BOXらしさ」と「洗練/上質」をキーワードにゼロからデザインされたエクステリアは、現行型の良い部分を受け継ぎながら、さらにボクシーなスタイルへと仕上げられている。

ユーテリティを重視した軽トールワゴンだけに、ボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1790mmと軽規格を最大限利用したもの。

新型では、全高のみ10mm高められているが、それ以外は2520mmのホイールベースを含めて従来型と同じだ。スタイルは、愛らしさと親しみやすさを持つ標準車とスポーティでクールな装いのカスタムの2種類を設定。

基本デザインを共有するもののそれぞれに異なるフロントマスクや加飾を与えることで差別化が図られている。

標準車のフロントマスクはボディ同色のすっきりしたグリルの両端にリング状のLEDポジションランプを備えた角型ヘッドライトを装着。リング状のLEDが作り出す愛らしいマスクが親しみやすさと車幅間を表現する。

一方、こだわり派に向けたカスタムは、フロントマスクを横断するメッキバーを備えた大型グリルとメッキバーと一体化されたデザインのシャープなLEDヘッドライトによる押し出し感のあるデザインに。

前後バンパーも専用のエアロタイプとなり、サイドステップやテールゲートスポイラーなども装着される。さらにウィンカーは、流れるように光るシーケンシャルタイプとなるのもカスタムの特徴だ。

なお、新型では全車でLEDヘッドランプをとLEDリヤコンビネーションランプを標準化している。

昨今の軽自動車同様にボディカラーも豊富に用意。標準車は基本の10色にツートン4色をくわえた全14色。

カスタムは基本色が7色となるが、ツートンは5色まで拡大されるのが特徴で全12色となる。

エクステリアの質感向上としてルーフサイドの溶接にホンダ軽として初のレーザーブレーズを採用し、接合部に取り付ける樹脂製ルーフモールが廃止。より美しいルーフラインが与えられている。

ルックスを重視しているが、中身はどうなのだろう?

 
▶ プロローグ ▶ インテリア ▶ シャシー ▶ エンジン ▶ 装備 ▶ グレードと価格 ▶ スペック

 
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インテリア

「居心地のよさ」がホンダの訴求ポイント

インテリアは、居心地の良さを追求。こちらも基本デザインは共有するが、お洒落なカフェやモダンなリビングを連想させるベージュ基調の標準車とBARラウンジを彷彿させる黒を基調とした大人の空間に仕上げたカスタムと方向性が異なる。

また新型では、カスタムをN-BOXの中でも上級車的な立ち位置とし、装備の充実化や静粛性を高めるなど手がくわえられている。

ダッシュボードのデザインは、従来型からガラリとイメージを変更。運転席スペースと助手席スペースをオーバーラップさせることで車室内より広く感じさせるよう工夫されている。

またメーターパネルも従来同様にアナログ式としながらも横長コンパクトなデザインとすることで、ステアリングの影とならないダッシュボードの最上部に配置し、視線移動を抑えた見やすいデザインとした。

またメーターパネルが移動したことで生まれた運転席目の前のスペースにはカバー付きの収納スペースを新設し、ドライバーの使い勝手も向上されている。

N-BOXの運転のしやすさにもつながるワイドなガラスエリアがもたらす優れた前方視界は、Aピラーのスリム化により、さらに死角を削減されているのも朗報だ。

シャシーにも工夫がなされている。

 
▶ プロローグ ▶ エクステリア ▶ シャシー ▶ エンジン ▶ 装備 ▶ グレードと価格 ▶ スペック

 
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シャシー

更なる低床化とキャビンスペースの拡大

大幅進化を実現させた要となるのが、新開発のプラットフォーム。各部パーツのコンパクト化や配置などを見直すことで更なる低床化とキャビンスペースの拡大を実現。

さらにテールゲート開口部を従来型よりも75mmも低くし、自転車など大きな荷物の積み下ろしをより安易するなど軽トールワゴンとしての魅力をさらに追及している。

また実用車に相応しい低燃費とファーストカーとして活躍できる走りの良さを両立させるために、新型では車両全体の徹底した軽量化とボディの高剛性化を実施。

ボディ構造に工夫を凝らすだけでなく、積極的に超高張力鋼板(ハイテン材)を採用。さらにドア開口部にシーム溶接を採用するなど接合部を強化も行った。

結果、ボディサイズはそのままに車両全体で80kgという大胆な軽量化を図りながらも、衝突安全性能は先代を上回るJNCAP5スター相当を実現したという。

もちろん、新開発のプラットフォームは、第2世代へと進化するNシリーズの各車にも順次採用されていく予定だ。

エンジンは2種。あなたならどちらを選ぶだろうか? 次ぺージで詳細に触れよう。

 
▶ プロローグ ▶ エクステリア ▶ インテリア ▶ エンジン ▶ 装備 ▶ グレードと価格▶ スペック

 
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パワートレイン

自然吸気とターボの2種 前者は「VTEC」

爽快な加速と優れた燃費性能の両立を実現させるために、パワートレインを一新。

ロングストローク化を図った新開発の660嫩称3気筒DOHCエンジンは、従来同様に自然吸気仕様とターボ仕様の2タイプを設定する。

それぞれ特徴として自然吸気エンジンにホンダのバルブコントロール機構「VTEC」を、ターボエンジンには加給圧を最適にコントロールする電動ウェイストゲートをそれぞれ軽自動車として初採用するなど、実にホンダらしい新ユニットに仕上げられている。

スペックは、自然吸気仕様が最高出力58ps/7300rpm、最大トルク65Nm/4800rpm。

一方、ターボエンジンは最高出力64ps/6000rpm、最大トルク104Nm/2600rpmを発揮する。トランスミッションは全車CVTのみだが、こちらも新設計で更なる高効率化を達成。

これにより自然吸気エンジンで最大27.0km/ℓ、ターボエンジンでは最大25.6km/ℓまで燃費消費率が向上されている。最後に駆動方式だが、全グレードでFFと4WDの選択が可能だ。

ほかにも多くの選択肢があるのが、N-BOXの特長。続いて装備を見ていこう。

 
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装備

シート、スライド幅が増 「Honda Sensing」標準化

最も特徴的な新装備は、助手席スーパースライドシートの採用だ。

前席をセパレートシートとし、助手席側に軽自動車初となる570mmのロングスライドシートレール機構を設けたことで、助手席側の前後席の足元スペースを自由に広げ、足を伸ばせるほどのゆとりを生み出した。

また、クルマから下りことなく前後席間の移動や助手席に座ったままで後席に手を伸ばすことを可能とし、限られたスペースをさらに有効活用できるよう工夫されている。

シートタイプは、このほかに座面がゆったりした左右独立式ベンチシートも選べる。どちらの仕様でも後席は全車190mmのスライド機構付きのベンチシートが備わる。

さらに来年春には初代N-BOX+で好評のスロープ仕様も追加される予定。こちらは4名乗車仕様とスロープ仕様の切替がより簡単で使いやすくなっているという。

もうひとつのトピックは、先進安全運転機能である「Honda Sensing」の全車に標準化だ。既にホンダ車への搭載が進められているが、軽自動車はN-BOXが初。

その内容は、
・歩行者対応自動ブレーキ
・誤発進抑制
・ステアリングアシスト付き路外逸脱抑制
・ACC
・車線維持支援システム
・先行車発進お知らせ機能
・標識認識機能
・歩行者事故低減ステアリング
と他のホンダ車に搭載されているものにくわえ、後方誤発進抑制機能とオートハイビーム機能のふたつを追加。

従来型よりもさらに充実されているのも大きなポイントだ。

 
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グレードと価格

N-BOX

G Honda SENSING(FF):1,385,640円
G Honda SENSING(4WD):1,516,320円
G L Honda SENSING(FF):1,499,040円
G L Honda SENSING(4WD):1,629,720円
G L ターボ Honda SENSING(FF):1,695,600円
G L ターボ Honda SENSING(4WD):1,826,280円
G EX Honda SENSING(FF):1,596,000円
G EX Honda SENSING(4WD):1,726,920円
G EX ターボ Honda SENSING(FF):1,749,600円
G EX ターボ Honda SENSING(4WD):1,880,280円

N-BOXカスタム

G L Honda SENSING(FF):1,698,840円
G L Honda SENSING(4WD):1,829,520円
G L ターボ Honda SENSING(FF):1,895,400円
G L ターボ Honda SENSING(4WD):2,026,080円
G EX Honda SENSING(FF):1,752,840円
G EX Honda SENSING(4WD):1,883,520円
G EX ターボ Honda SENSING(FF):1,949,400円
G EX ターボ Honda SENSING(4WD):2,080,080円

 
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▶ プロローグ ▶ エクステリア ▶ インテリア ▶ シャシー ▶ エンジン ▶ 装備 ▶ グレードと価格

代表モデルスペック

車名N-BOXN-BOXカスタム
グレードG L Honda SENSING(FF)G EX ターボ Honda SENSING(4WD)
エンジン 直列3気筒658ccガソリン 直列3気筒658ccターボガソリン 

ステアリング 右 

全長 3395mm 

全幅 1475mm 

全高 1790mm 1815mm 

ホイールベース 2520mm 

トレッド 1305mm(前)/1305mm(後) 1295mm(前)/1295mm(後) 

車両重量 900kg 1020kg 

最高出力 58ps/7300rpm 64ps/6000rpm 

最大トルク 6.6kg-m/4800rpm 10.6kg-m/2600rpm 

燃料タンク容量 27ℓ 25ℓ 

公表燃費 27.0km/ℓ 23.0km/ℓ 

最小回転半径 4.5m 4.7m 

 
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