劇団「艶∞ポリス(ツヤポリス)」9月7日(木)〜11日(月)に新作公演「ハッピーママ、現る。」が下北沢・駅前劇場」で上演

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東京・下北沢で注目を集め人気拡大中の劇団「艶∞ポリス(ツヤポリス)」。9月7日(木)〜11日(月)に新作公演「ハッピーママ、現る。」が下北沢・駅前劇場」で上演される。

脚本・演出の岸本鮎佳が、誰もが共感できるキャラクターを生み出し、絶妙な人間関係を舞台上に投影する

同劇団は、2013年に旗揚げし、今作が第八回公演。誰もが共感できるキャラクターがつむぐ、絶妙な人間関係を舞台上に作り出すコメディー劇が人気を呼び、毎公演、着実にファンを獲得し続けている。

新作の「ハッピーママ、現る。」は、“小学校のPTA活動”がテーマ。PTA会議室で繰り広げられる女の戦いを、爆笑必至のコメディーへと昇華させた。上演に先駆け、脚本・演出を務め、自らも出演する岸本に新作公演の見どころを聞いた。

■ 自分で作った“悪キャラ”にずっとイライラ!

――PTAのネタはどこから仕入れたのですか?

実際に小学生のお子さんを持つ、小学校時代の同級生や知り合いに話を聞きました。特に印象に残っているのは、お子さんが登校拒否になってしまった親御さんにも、例外なく…PTA参加要請の電話がかかってくるというエピソードです。

参加できない事情を話しても「だったら、お子さんも連れてくればいいじゃない」と言われたそうで。正直なところ「それはちょっと違うんじゃない!?」と思ってしまいまして、このお話を作りました。

――特にお気に入りのキャラクター、シーンは?

“PTAの悪キャラ”…委員長役の「蒲生さん」ですかね。もう、書きながらずっとイライラしてます(笑)。

それと、詳しくはぜひ公演を見てほしいのですが…! 一番初めに思いついた、一番初めのシーンがお気に入りなので注目してほしいですね。

■ この公演を見ただけで「PTAって楽しいんだ〜」とは、ならないと思う

――脚本や構成で意識した点はありますか?

PTA活動の一年間を描いた作品なので、個々のキャラクターの奥深さのようなものがにじみ出てくる後半は笑ってもらえるはずです! それぞれ異なるバックボーンを抱えたキャラクターたちの人間性が垣間見えるシーンを追っていった先に、感動があるかもしれません。それと、見終わった後に“爽快感”を感じさせたい、というのは意識して作っています。

――この公演を見たら、PTAに対する(一般的にややネガティブな)印象は変わりますかね?

少しでも変わってもらえたら良いな…。もちろん、この作品を見ただけで「PTAって楽しいんだ〜」とは、ならないと思うんです。でも、少しだけでいいから、今実際に活動してる方も知らない方も…PTA活動について考えたり、見つめ直すきっかけになったらうれしいですね。

■ “ちゃんと子供がいそうに見える人”を集めました

――今回の公演の、キャスティングのポイントがあれば教えてください。

“ママ”を演じる女性のバランスが一番大事だと思ったので、年齢も雰囲気も被らない女優さんを集めました。あと大切にしたのは、やっぱり…“ちゃんと子供がいそうに見える人”ですね。

ほかにも、客演で、ほぼ毎公演出てくれている谷戸亮太さんは、艶∞ポリスの良いスパイスになってくれています。それと…過去2公演にも出演いただいている劇団「はえぎわ」の役者さんが、私は大好きで! 今回は、富川一人くんに出演をお願いしました。彼らの熱演も楽しみにしていてください!

■ 正直、正解は分かりません…

――最後に、新作公演の見どころを教えてください。

PTAのことを何も知らない時は、「正直くだらない」って思っていたんです。でも、実際に苦しんでいる人の話を聞いていくうちに、「私もいつか子供が生まれたら経験するんだろうな」「怖いな〜」「私の親も経験してたのかな」っていろんな感情が湧いてきて。本当はとても身近なテーマなんですよね。

苦しんでるなら「変えればいいじゃん」って、はたから見てると思うのですが、実際はそんな簡単なことじゃない。それはもしかしたら、日本人独特の社会のあり方なのかもしれません。

正直、正解は分かりません。なにせ私は…結婚さえしていない身でもあります…(笑)。PTAの活動って、学校によって全然取り組み方も違うので、「こんなんじゃない」とか「うちはこうだった」とか、賛否両論あると思います。

でも、何かを変えるためには、ただ黙ってるだけではいけないと思って。私がいろんな方の話を聞いて、自分なりに考えて、今回のPTAの設定を作って…私がおかしいと思ったことは、素直に作品に描きました。

なので、この作品を見た人には、共感してもらったり、意見をぶつけてもらったり、してほしいですね。

…と、いろいろ言いましたが、いつもの艶∞ポリスのコメディ要素は満載です! 笑いつつ、怒りつつ、感動していただけたら…最高だなと思います。そして、今PTA活動をされている方、これからPTAを経験する方にとって、少しでも希望になればうれしいです。