第2話では、武井咲演じる元子がピンクのワンピースで銀座の街を颯爽と歩くシーンが印象的/(C)テレビ朝日

写真拡大

武井咲主演の木曜ドラマ「黒革の手帖」(毎週木曜夜9:00-9:54テレビ朝日系)では、 “銀座一の若きママ”原口元子を演じる武井の華麗なファッションや、上品な着物姿が話題を集めている。

【写真を見る】銀座一の若いママが誕生した「カルネ」のオープンでは、元子は白い着物で登場/(C)テレビ朝日

そこで、本作でスタイリングを担当する亘つぐみ氏、主に着物のスタイリングを務める秋月洋子氏にインタビューを敢行。美しくありながら芯の強さも魅力となっている元子のファッションテーマや、今すぐマネできる元子コーディネートのポイントについて話を聞いた。

■ ファストファッションと高級ブランドの小物で元子ファッションに

「逃げるは恥だが役に立つ」(2016年、TBS系)や「ダメな私に恋してください」(2016年、TBS系)を担当してきた亘氏が手掛けた主人公たちは、その魅力からSNSなどを中心に高く支持されてきた。

今回、武井が演じる元子のファッションも注目を浴びているが、亘氏は「銀座のママらしい風格は持ちつつ、ファッション性を高めてみました。“おしゃれなママさん”というふうに見えたらいいなと思っています」と心掛けたそう。

一方、秋月氏は「リアルさは崩さずに、銀座で一番若いママならではの“若さ”や武井さんの持つ“凛とした美しさ”が抑えつつもにじみ出るような雰囲気にしたいと思いました。元子にしてみれば、着物は戦闘服というか、銀座のママらしく自分を作り上げる鎧のようなものですから、着付けもあえてきっちりと」と、元子ならではの着物選びが感じられるように試行錯誤したという。

大金を手にした元子は、銀行での派遣行員時代から打って変わって、高級ブランドのバッグを持つようになるなど、普段のファッションも変貌を遂げる。亘氏は、「リアリティーを取り入れたかったので、洗濯もできるようなファストファッション、その中でも流行を追ったトレンド色の強い洋服を選んでいます。

ただし、ジュエリーや時計、バッグのような小物にだけは質のいいお金をかけたものにしていて、“そこが人とは違う”という部分として見えていたら」とこだわりを明かす。

■ ピンクのワンピースで銀座の女として生きる元子の決意を表現

また、シックな色使いが多い中で、華やかな色のワンピースや着物も印象が強い。第2話に登場した、目の覚めるようなビビットなピンクのワンピースで銀座の街をさっそうと歩く元子について、亘氏は「“私は銀座の女として生きていく”ということを表現しつつ、派手で目立つ服にしました」と元子の決意を表したそう。

さらに、「これはアルマーニなんですが、武井さんは洋服も着物も本当に似合う。ご本人も洋服がとても好きな方だからこそ、きちんと着ようとする気持ちがあるんだと思います」と語り、人を選ぶ着こなしも見事にハマった武井を絶賛する。秋月氏も、「ママとしての着慣れた着物の着こなしにリアリティーを持たせてくれているのは、何よりも武井さんの所作の美しさ。立ち座りや手元など、本当に美しくて見惚れます」と感心しきりだ。

■ 着ている服で気持ちに寄り添っていたい

また、第1話での「カルネ」オープン時の白い着物や、第4話で安島(江口洋介)に花束を届けに行くシーンの鮮やかな水色の着物など、ハッキリとした色合いの着物が数多く登場している。派手さのない着物から次第に変わっていくことについて、秋月氏は「最初の頃は抑えた色柄の着物が多く、小物などで明るさや透明感を出すようにしていて、シックだからこそかえって若さが際立つような着こなしにしました。

元子が自信をつけていくとともに次第に服装も強く華やかになってきたので、先程のピンクのワンピースのような、元子の中にある強い色のイメージが着物にも出てくるよう、着物と洋服が全くの別人にならないように気を配りました」と、元子の気持ちの変化も着物の色や柄で表現。

そして、「シックな中に、ときどき目を引くあざやかな水色や黄色のパッと華やかな色をチョイスしているのは、ところどころで顔を出す元子の素の若さや危うさを表現したいと思って。(第5話に登場した)黄色い着物のシーンは、元子の若さが特に暴走しているかも(笑)。相当パワーがないと着こなせない着物なので」と、”通”でないと着こなせない着物を選び抜いたという。

また、元子の心情とともに着ている服もさまざまな表情を見せるが、「元子を演じる武井さんの気持ちがすごく大事。このシーンはこうだから、こういう気持ちだ!というようなことを必ず聞くようにしています。服も武井さんの気持ちと一緒に寄り添える存在でいたいと思っていますね」と亘氏は語り、元子を演じる武井の気持ちを尊重することで、演じる役柄との一体感がより一層生まれたのだろう。

■ 元子の着ている着物から季節の移り変わりを楽しんで

残すところ2話となった本作について、今後のファッションポイントについては「最後の戦いに向かっていく元子なので、華やかでそれにふさわしい、さらに高い服を…と思っています。着ている服によって自分を上げていけるようにしていきたいですね」(亘氏)、

「夏の着物がこんなに出てくるドラマはとても珍しくて、初夏から盛夏、そして秋に向かう季節の移り変わりを感じていただけると思います。第7話からは初秋に入り、着物も帯も重厚感が増していきます。また一段としたたかになった元子なので、ひと癖ある強さを感じさせる着こなしに変わっていきますので楽しんでいただければと思います」(秋月氏)と明かした。

なお、第7話が放送終了する時間までの期間限定で「黒革の手帖スペシャル動画」がテレ朝チャンネルで公開中だ。

最後まで野心のままに突き進む元子は大輪の花を咲かせるのか、それともはかなく散ってしまうのか。元子の着こなしを楽しみつつ、彼女の行く末を見守ろう。

■ 第7話(9月7日[木]放送)あらすじ

長谷川庄治(伊東四朗)と約束した期日に契約金の残金を支払えなかったことで、『ルダン』を手に入れることはおろか、『カルネ』までも差し押さえられてしまった原口元子(武井咲)。長谷川は『カルネ』の新しい支配人として村井亨(滝藤賢一)を、そして新しいママとして山田波子(仲里依紗)を送り込み、いつのまにか黒革の手帖も奪われてしまった元子は文字通り、すべてを失ってしまう。

困った元子は『燭台』のママ・岩村叡子(真矢ミキ)を訪ね、相談に乗ってもらおうとするが、元子がしでかしたことをすでに知っていた叡子は「ルールを破った女に居場所はない。あなたの出番はもう終わったの」と冷たく言い放つ。叡子にまで見放された元子は途方に暮れ…?

刻一刻と迫る『カルネ』の立ち退き期限。どうにか事態を打開したい元子は、安島富夫(江口洋介)を頼り、弁護士を紹介してもらう。

契約の無効を訴える裁判への協力を承諾してくれたものの…!?