『「異情」な人々』(和田秀樹/フォレスト出版)

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 職場や家族に潜む感情コントロール不能の「困った人」の正体と対処法を説き明かした、『「異情」な人々』が2017年8月8日(火)に発売された。

 同書を手がけたのは精神科医の第一人者であり、ベストセラー『感情的にならない本』の著者でもある和田秀樹。近年では「攻撃的になる」「暴言を吐く」「必要以上にキレる」「理屈が通じない」など、感情に振り回されて思考停止したり、暴走する人が急増している。身近な人に聞いていられないような暴言を吐く人や自らの「離婚」などのニュースを動画やSNS上で公開してしまう人など、「感情コントロール」不能の「困った人」は職場や家族にも多く潜んでいるかもしれない。

 同書に登場するのは、たとえば夫・彼氏(妻・彼女)の携帯電話を覗いて感情を抑えられずストーキングしてしまう人。他にもパワハラ・モラハラ上司や逆ギレする部下、SNSの投稿に過剰反応する人、いつも上から目線の人、モンスターペアレンツやクレーマーなど様々な人が登場する。同書ではそんな「感情に振り回される人」の精神構造を説き明かし、かわし方や付き合い方を伝授していく。

 「異情」とは和田の造語で、「人間の合理的思考を奪う感情」という意味。「異情」状態に陥ると「感情コントロール」ができずにちょっとしたことでキレたり、暴言を吐いたり、泣きわめいたり、場合によっては暴行に及ぶことも。しかも暴走した言動は、今度は後悔や絶望といったネガティブな感情に振り回されて、負のスパイラルに入ってしまう。そのような相手に対してどのように接していけばいいか。自分が「異情」状態に陥らないためにはどうすればいいのか。

 身の回りの「異情な人」に振り回されない方法や、自分が「異情な人」に陥らないためのエッセンスが詰まった同書。職場や家庭の人間関係に悩んでいる人はぜひ読んでみてほしい。

和田秀樹
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒、東京大学医学部付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在は精神科医。国際医療福祉大学教授。ヒデキ・ワダ・インスティテュート代表。一橋大学国際公共政策大学院特任教授。川崎幸病院精神科顧問。著書にベストセラーを多数持つ、精神科医の第一人者。

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