10分のワンシーンを12時間かけて撮影!? 『セシルのもくろみ』気合溢れる現場を訪問

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 真木よう子が主演を務めるドラマ『セシルのもくろみ』(フジテレビ系/木曜22時〜)が、現在放送中だ。特にSNSをはじめとするネット上では、常に盛り上がりを見せている。ではなぜ、今期ドラマの中でもトップクラスの注目を集め、話題に事欠かないのか。その理由のひとつに、主演の真木が同ドラマに合わせてTwitterを開設(現在は削除)し、刺激的なコメントを発信したり、ファンとの交流を図ったりしていたことが挙げられる。(参考:『セシルのもくろみ』低視聴率でもSNS受けは抜群!? 真木よう子Twitterのアクティブさ)

参考:『セシルのもくろみ』が描く、トップモデルの心情 吉瀬美智子が険しい道を選ぶ理由とは

 同ドラマは、唯川恵の同名小説を実写化したオトナの女性たちの物語。ファッション雑誌業界を舞台に、専業主婦・独身・共働き・シングルマザーなど様々な立場の女性たちがぶつかり合いながらも幸せを探していく模様を描く。

 先週放送された第7話では、物語も大幅に動き出し、『ヴァニティ』の読者モデルをしていた奈央(真木よう子)が、専属モデルとして新たに迎え入れられる一方で、11年間『ヴァニティ』のカバーモデルを務めていたハマユカこと由華子(吉瀬美智子)が卒業。そんな物語の変動に加えて、今までの伏線も回収され始めた。視聴者からは、「一気に面白くなってきた」という好意的な意見が目立つ。

 今回、リアルサウンド映画部では、1984年から始まった歴史ある「木曜劇場」の枠で放送されている『セシルのもくろみ』の撮影現場を取材。主演の真木はじめ、吉瀬美智子、伊藤歩、板谷由夏、長谷川京子の主要キャスト5人が集結したこの日に、華やかで迫力あるドラマがどう生み出されていくのか、その瞬間に迫った。

 本日8月31日に放送される第8話の撮影は、横浜中華街にある某高級中華料理屋の個室で行われた。撮影されていたのは、奈央、由華子、江里(伊藤歩)、舞子(長谷川京子)、洵子(板谷由夏)がそれぞれ胸の内に秘めていた本音をぶつけ合うシーン。放送時間はおよそ10分、台本で表すと20ページに及ぶワンシーンをなんと12時間もかけて撮影が行われていた。朝9時から夜9時まで、薄暗い個室で何度も同じシーンの撮影が繰り返される。テストカット、本番が絶え間なく行われるため、休む時間もあまりなく、現場には緊張が走っていた。

 だがそんな中でも、少ない休憩の時間に、時折キャスト同士が会話を楽しんでいる様子も垣間見える。特に、吉瀬と伊藤が二人で笑いながら話している姿を目にする機会は多く、互いに気を許しているような親しさが感じられた。余談だが、吉瀬と伊藤といえば、2014年に同枠で放送され、社会現象を巻き起こしたドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(フジテレビ系)でも共演。『昼顔』は、夫がいない平日昼間に不倫をする主婦をテーマにしたドラマで、女同士のいざこざも繰り広げられていた。そんな『昼顔』と『セシルのもくろみ』は、“女同士のバトル”を描くという共通点がある。一度ともに戦ってきた仲間であるからこそ、彼女らの絆は深いのかもしれない。

 また、撮影が行われていたシーンでは、舞子が主体となって会話が進んでいくため、長谷川のセリフ量が、ほかのキャストに比べて多い。そのため、長谷川はテストカットと本番の合間にも、真剣に台本を読み込んでおり、手にしている紹興酒を置くタイミングや、セリフのアクセントの置き方など、監督や演出部に細部まで丁寧に確認している姿が見られた。また、真木や板谷は気持ちの切り替えがうまく、休憩と本番の雰囲気の違いに驚かされる。

 長時間にわたる過酷な撮影の中でも、決して誰も手を抜かない『セシルのもくろみ』。誰がどの位置に座っている人と話すのかにより、その度に光の入り方を細かく調整しているほどだ。モニターを確認しながら監督やカメラマンが指示を出し、外の光が入る天井に貼られた布をスタッフが微妙に動かしていく。そしてまた、真木らキャストも一つひとつのセリフ、表情、空気感を丁寧に紡ぎ出していくのだ。現場に行ってわかったことは、気合が入っているのは真木のTwitterだけでなく、『セシルのもくろみ』に携わっているキャスト、スタッフ全員ということ。細部にまで目を配り、愛情を込めて作り上げている同ドラマ。本日放送される第8話ではどんな展開を見せるのか。また、12時間かけて撮影されたシーンは一体どんなものに仕上がっているのだろうか。(取材・文=戸塚安友奈)