アウクスブルクでは不遇の時を過ごした宇佐美。G大阪時代の輝きを取り戻し、新天地では出場機会を掴みたい。※写真はデュッセルドルフ公式ツイッターより

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 現地時間8月30日、ドイツ・ブンデスリーガ2部のデュッセルドルフは公式サイトで、アウクスブルクの日本代表FW宇佐美貴史を1年間の期限付きで獲得したと発表した。
 
 昨夏にガンバ大阪からアウクスブルクに移籍した宇佐美だが、リーグ戦11試合で無得点と振るわず、今シーズンも公式戦出場なしと不遇が続いていた。
 
 そんななか、宇佐美に手を差し伸べたのがデュッセルドルフだ。公式発表によれば、同クラブのプレミアムパートナーである日本の自動車部品メーカー『東洋タイヤ』が支援を増資し、移籍の実現に一役買ったという。
 
 これまでにバイエルン、ホッフェンハイム、アウクスブルクでプレーし、デュッセルドルフがドイツでの4クラブ目となる。宇佐美は「素晴らしいファンとスタジアムが強く印象に残っていて、それが移籍を決断した要因のひとつ」と話し、こう続けた。
 
「もちろん(デュッセルドルフにある)日本人コミュニティの存在は知っていました。直接的な友人はいないですけど、日本人にとって素晴らしい環境があるので楽しみです」
 
 目標について本人が「今、チームは首位に立っているのでそれを維持するために貢献していきたい」と意気込めば、指揮官のフリートヘルム・フンケルも「秀でた技術を持っており、そして素晴らしいドリブラーだ」と期待を口にする。
 
 63歳のドイツ人指揮官は、実は日本との馴染みが深い。2004年から09年にかけてフランクフルトを指揮した際には、高原直泰と稲本潤一を指導。さらに2010年5月から2011年9月まで着任していたボーフムではチョン・テセを重用した。
 
 指揮官は宇佐美を「25歳という若さで、すでに日本とドイツで200試合以上に出場している経験を持っている」と評する。その一方で、「できるだけ早くピッチに立ちたい」と語る宇佐美の想いとは裏腹に、「継続的に出られるようになるまでに、少し時間を与えたい」と早急な起用には慎重な構えだ。
 
 ちなみにデュッセルドルフは、代表ウイーク明けの9月10日(第5節)にウニオン・ベルリンと戦う。先日、日本代表DF内田篤人が移籍したばかりのチームだ。両人の出場が叶えば、いきなり日本人同士のマッチアップが拝めるが……。現実味が乏しいだろうか。
 
 ブンデスリーガ2部には宇佐美と内田のほか、3選手がプレーしている。インゴルシュタットの関根貴大と渡辺凌磨、さらに宇佐美と同じプラチナ世代の一人である宮市亮がザンクトパウリに所属(現在は長期欠場中)。1部ほどではないせよ、目が離せない大所帯となってきた。
 
 はたして、“浪速のドリブラー”宇佐美貴史は新天地で復調を遂げるのか。奮迅の活躍を期待したい。