ヘルシーで美味しくて、リーズナブル。そもそも鳥料理はおしなべて女性が好むところ。とはいえ焼き鳥デートというのは、あまりにありきたりすぎる。そんな今、恵比寿に新しいスタイルの鳥専門店が誕生した。

店内の雰囲気は上質な日本料理店さながらに、鳥刺し、コロッケ、オムライスなどあらゆる鳥料理を提供するという。しかも女性に嬉しい一口サイズというのだから、彼女もきっと喜んでくれるはずだ!




正統派な焼き鳥からオムライスまで。満足感しかない圧巻の鶏フルコース
『鶏 しま谷』

多種多様なレストランがひしめき合う恵比寿エリア。中でも恵比寿駅東口から恵比寿二丁目にかけては、モダンチャイニーズの『マサズキッチン』、肉が評判のフレンチレストラン『クニオミ』など、デート向けの店が点在する。

その美食スポットの、まさに恵比寿二丁目交差点の角に大人のデートに最適な一軒が加わった。6月24日にオープンした『鶏 しま谷』だ。

白地の暖簾に足灯篭。引き戸を開ければ、清々しい白木のカウンターが出迎える店内は、一見して割烹料理店のような高級感あふれる和の趣。だが、この店の主役はなんと鶏肉なのだ。



メニューは6,000円のおまかせコースのみ。手前は親鶏のたたき。さっと炭火で炙ったレア状態で。奥はしっとりと軟らかい丹波地鶏の昆布締め。鮮度の良さがモノを言う逸品


「鶏の料理といえば、焼き鳥を思い浮かべがちですが、それだけではない、幅広い鶏肉の美味しさをいろんな形の料理で楽しんでもらいたくて」と語るのは、カウンターで腕を振るう、ご主人の島谷 司さん。

鶏料理の人気店、中目黒の『はし田屋』で、店長を10年間務め上げた実績の持ち主だ。しかし、島谷さんの経歴は、それだけにとどまらない。

大阪は都島の洋食店をはじめ、一世を風靡した創作料理レストランの『ちゃんと』グループ、京都の肉割烹など多彩なジャンルを経験してきた大ベテラン。ゆえに、料理も実に自由闊達だ。



手前から比内地鶏のもも肉とササミのタプナードソース


たとえば、昆布締めにした胸肉の刺身や親鶏のたたきのような和食的な一品もあれば、いわゆる焼き鳥風に串焼きで供されるもも肉や砂肝につくねなどが登場。

その合間にはパプリカのムースなどの野菜料理がタイミング良く出され、まさに緩急自在。舌を飽きさせない。中でも見逃せないのは洋食メニュー。



たっぷりとドミグラスソースのかかった締めの元祖オムライス。ごはんを溶き卵に混ぜ込んでからオムレツに


ルーから作るホワイトソースも滑らかなセセリ(首肉)のクリームコロッケや、あの『煉瓦亭』の流れを汲む元祖オムライス等々、いずれも洋食店で5年間もの修業をすればこその本格派。

継ぎ足しながら1週間かけて作る鶏ガラベースのドミグラスソースも、オリジナルの自信作だ。また、島谷さんが最も重視するのは鶏肉の鮮度。

それゆえ「鮮度の良い状態で仕入れることのできる比内地鶏や丹波地鶏、千葉の赤鶏を、料理や部位に応じて使い分けている」そう。カットの仕方や部位ごとで異なる食感や味わいの妙味も楽しみ。鶏肉の新味に出合える一軒だ。



比内地鶏のセセリや河内鴨の腕肉などで作るつくねと比内地鶏の砂肝。



セセリのクリームコロッケ。鶏のドミグラスソースをかけてある。



締めの親子丼。トロトロの卵加減が絶品。甘さも控えめだ。締めのごはんは、オムライスとキンカンの出汁漬けでいただく卵かけごはんの3種類の中から選べる。



カウンター席の奥には、ひっそりとした小さな個室も1室用意されている。



個室専用の裏口。お忍びデートにもうってつけのロケーションだろう。