昨年11月以来の日本代表復帰を果たしたMF小林祐希(ヘーレンフェーン)は「クオリティーの高い選手がそろっている。俺は全然不安はない」と、31日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(埼玉)に勝って6大会連続6回目のW杯出場を決めるイメージを膨らませている。

 昨年6月7日のキリン杯ボスニア・ヘルツェゴビナ戦(1-2)でA代表デビュー。同年11月11日のキリンチャレンジ杯オマーン戦(4-0)では初ゴールも決めた。国際Aマッチ出場はこの2試合のみで、オーストラリア戦で出場機会が訪れれば、W杯最終予選は初出場となる。

「(招集選手が)27人いるので、4人がベンチに入れないとか、スタメンで出られないとか、いろんな選手がいる。どんな形でもW杯出場に貢献できるように呼んでもらった。試合に出るなら責任あるプレーを見せたい」。どの立場であっても、チームの勝利のために戦う覚悟はできている。

 バヒド・ハリルホジッチ監督からは「ボールを激しく奪ってくれ。守備で貢献してくれ」と、守備での貢献を求められているという。“ボールを奪う回数”を要求されたため、MFエンゴロ・カンテ(チェルシー)やMFカゼミーロ(レアル・マドリー)について自身で調べたところ、「開幕戦でカンテとカゼミーロは7回ボールを奪っていて、俺は6回奪っていたので、そんなに変わらないじゃんと思った。監督には言えなかったですけど」と報道陣を笑わせた。

 どんなプレーを見せたいか。取材陣からそう尋ねられた小林は「ゴール」と即答。所属するヘーレンフェーンでは攻撃の決まり事が多く、バランスを取る役割に重心を置いているが、「代表は質が高いのでボールが返ってくる。預けて上がったらいいタイミングでボールが来るのでイメージはできている」と、攻撃参加にも意欲を示した。

 指揮官はメンバー発表会見で「彼らの存在自体がチームにとって重要」とFW本田圭佑、MF香川真司の名前を挙げた。日本代表を牽引してきた“核”。その背中を追う小林は「最後、だれに頼るのかと言ったらあの2人に頼るでしょ。たぶんみんなそう思っている」とリスペクトを口にしたうえで、「そこに割って入れるように俺らがやらなきいけない」と力説した。

 とはいえ、4年に一度の決戦前夜とあって、それ以上の強気発言は“封印”。「ビッグマウスが欲しいですか? 試合前日なのでざわつかせないように」と笑いを誘うと、「やるべきことをやるだけ。チャンスがあれば狙っていく」と気合十分に言い、最後は「勝ちましょう」と報道陣に呼びかけてミックスゾーンをあとにした。

(取材・文 佐藤亜希子)


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