【コラム】中盤は柴崎&本田のインサイドハーフか…主将・長谷部は期待を背にチームを統率へ
「フィジカル重視のサッカーよりはやりやすいかなと。ただ、自分たちはプレスをはめに行ったら、やっぱり蹴ってくるっていうのもありますし、無理して全員が蹴るかもしれない」とキャプテンは臨機応変な対応の重要性を強調する。最初は後ろから柴崎らアジア最終予選経験のない選手を動かし、組織的プレスを仕掛けていくだろう。逆三角形の中盤だと特にアンカーの脇は狙われやすいため、そのスペースをきちんと埋めることも徹底する必要がある。ただ、相手の出方によっては違った指示をしていかなければ、穴が生まれてしまう。そういう危険をいち早く察知し、素早く修正を図っていくことこそ、絶対的リーダーに課せられた責務なのだ。
卓越した統率力とリーダーシップを背番号17がいかんなく発揮し、連動した中盤を形成できた時、日本はワールドカップ切符を手にしているに違いない。
文=元川悦子