お金を貯める王道は積立貯蓄です。勤務先に財形貯蓄制度など天引き貯蓄の仕組みがあれば、優先的に使いましょう、こうした貯蓄制度がない場合、有利に確実に貯められるのが、ネット銀行の積立貯蓄です。

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給与振込口座は生活費口座。貯蓄口座は別にする

勤務先に社内預金や財形貯蓄制度があれば、最も簡単で最も確実にお金を貯められることになります。しかし、こうした貯蓄制度がない場合、通常は給与振込口座のある銀行で、毎月自動振替の積立定期預金を利用することになります。

一度、金額を決めてしまえば、給与が振り込まれた翌日などに定期預金に振り替えられるので、これも確実にお金を貯める方法と言えるでしょう。さらに、一般の銀行の中には、預貯金残高に応じて、ATM利用手数料が無料、他行への振込手数料が月数回まで無料などのサービスを設けているところもあり、同じ銀行で預貯金残高を増やすメリットはあります。

しかし、同じ銀行であるがために、普通預金残高が不足したときに、安易に定期預金を解約したり、定期預金を担保に自動貸し越しをしてしまい、利息を払わなくてはならないケースもでてきます。

確実にお金を貯めるなら、給与振込口座とは別に口座を設け、日頃はキャッシュカードを持ち歩かないなど、生活費口座と貯蓄用口座を分けることが大事なのです。

しかし、企業の多くは、給与振込に使う銀行が決まっていて、複数の口座を指定することができません。毎月、別の銀行で積立貯蓄をしようとすると、自分で振り込みをしなくてはならないのです。これでは、お金を貯める仕組みとしては、成立しません。

それでは、どうしたらいいのでしょうか。

ネット銀行の定額自動入金サービスを活用する

2017年8月現在、一般の銀行の定期預金金利は、年0.01%。積立定期預金も同じです。これがネット銀行や地方銀行のネット支店では、0.02〜0.05%、中には0.25%という実に25倍もの金利がつくところがあります。しかし、こうしたネット定期は、預入金額が100万円などと高額のケースもあり、毎月の積み立てで利用することができません。

しかし、なかには、毎月、指定の銀行から定額を「自動振替で」、「無料で」入金できるサービスを行っている銀行があります。数は少ないですが、利用を検討してみる価値は高いと言えます。ただし、ソニー銀行以外は、その銀行の普通預金口座に入金されますので、金利のいい定期預金にするには、入金後、ネットやスマホなどで定期預金への振替を行う必要があります。

定額自動入金サービスがある銀行

紹介する銀行のなかで唯一、ソニー銀行は、毎月の「積み立て定期預金」を取り扱っています。おまかせ入金サービスを使って、ソニー銀行の普通預金口座に入金できれば、自動的に毎月積み立てできる仕組みです。金利も1年定期で0.15%と高めになっています。

じぶん銀行は定期預金の預け入れが1円からできますので、たとえば、毎月1万円を定額自動入金するとして、そこからauキャリアであれば通信費を引き落とし、残りはすべて定期預金にする、といった使い方もできます。

住信SBIネット銀行と大和ネクスト銀行はグループ会社の証券会社と連携していますので、まとまった金額になったら投資もはじめたい、毎月の入金額から一定額は投資信託の積み立てに回したい、という人におすすめです。

住信SBIネット銀行の場合、定期預金金利も0.20%とトップクラスです。大和ネクスト銀行は預入最低金額が10万円なので、毎月の積み立てには不向きですが、毎月、資金お取り寄せで普通預金に移し替え、10万円になったところで定期預金に預け替えるという方法がいいでしょう。大和ネクスト銀行の普通預金金利は0.005%と一般の銀行の5倍なので、移し替えるだけでも意味があるでしょう。

●ソニー銀行 おまかせ入金サービス
入金できる金額/1万円以上1000円単位
普通預金金利/0.001%
定期預金預入単位/1000円以上1000円単位
定期預金金利(1年もの)/0.15%

●じぶん銀行 定額自動入金サービス
入金できる金額/1万円以上1000円単位
普通預金金利/0.001%
定期預金預入単位/1円以上1円単位
定期預金金利(1年もの)/0.05%

●住信SBIネット銀行 定額自動入金サービス
入金できる金額/1万円以上1000円単位
普通預金金利/0.001%
定期預金預入単位/1000円以上1000円単位
定期預金金利(1年もの)/0.20%

●大和ネクスト銀行 資金お取り寄せサービス
入金できる金額/1万円以上1000円単位
普通預金金利/0.005%
定期預金預入単位/10万円以上
定期預金金利(1年もの)/0.03%

いずれにしても、積立貯蓄は、長く継続できるもの、ムリなく、自動的にできるものを優先すべきです。定期預金への振替をしなくてはならないというひと手間はかかりますが、入金までは自動でできるので資金移動を忘れることもなく、定期預金金利も一般の銀行より高めですから、有利に積み立てができます。

生活費口座と貯蓄用の口座を分けることは、お金の流れを変えることでもあります。これまでうまく貯められなかった人は、チャレンジしてみてください。
(文:伊藤 加奈子)