決戦を前に、感情の高ぶりを隠さなかった。勝てば6大会連続6回目のW杯出場が決まる31日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(埼玉)を翌日に控え、日本代表FW大迫勇也(ケルン)は「自然と高まるでしょう。高まらないほうがおかしい」と奮い立った。

「勝てばW杯という状況で自然とモチベーションが上がってくる。子供のときから見ていた舞台。それに、ブラジルでは何もできなかった自分がいたので、その借りを返したいなという思いがある。自分の手でW杯出場をつかみ取りたい」

 14年のブラジルW杯はグループリーグ第1戦のコートジボワール戦(1-2)と第2戦のギリシャ戦(0-0)に先発したが、ゴールという結果を残せず、チームも勝てなかった。グループリーグ敗退という結果に悔しさだけが残った。前回は最終予選後に代表に定着したため、W杯出場を決める試合には出場していない。自らのゴールでW杯への切符を手にするべく、気合十分だった。

 ポゼッションサッカーを取り入れたオーストラリアには「意外とパスをつないでくる」と印象を口にしたが、相手を意識しすぎず、平常心で臨むつもりだ。「僕らがやるべきことをやっていれば自然と良い結果につながる。自分たちを信じることが大事になってくる」と強調した。

 7月31日の練習試合で右足首の靱帯を痛め、離脱を余儀なくされた。代表戦への影響も心配されたが、代表合宿前ラストマッチとなった25日のハンブルガーSV戦で復帰し、フル出場を果たした。ギリギリのタイミングで大一番に間に合わせ、「いろんな人に支えてもらって戻ってこられた。治りが思っていたより早くて、みんなビックリしたんじゃないですか」と不敵に笑った。

 同じFWではプレミアリーグでFW岡崎慎司が開幕から2試合連続ゴール。「常にオカさん(岡崎)からは良い刺激を受けている。最前線でいつも結果を出している選手。ただ、代表のポジションは監督が決めること。お互いが常に刺激し合うことでまた成長できると思う」。チーム内の競争を歓迎する大迫は「FWなのでまずは点を取ること。一番前で戦う姿勢を出せれば」と、自身のゴールでW杯出場を決める覚悟をにじませた。

(取材・文 佐藤亜希子)


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